我が犬はハイスピードで飯を喰う味わうことができない寿命
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この歌をいちばん理解できるのは二日後のこと 覚えておいて
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下り路線、昨日は喪服で乗っていて 今日は上りに Tシャツで乗る
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幸せが少女の形をしてるなら抱きしめないで誰も彼もを
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猛烈に結婚したい昼下がり肉じゃが作ってみたはいいけど
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悪態が花の名ならば朝顔はタバコ臭いわどっか行ってよ
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君と食う パキンと割った氷菓子 病床だとは思えぬ明るさ
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焼き鳥がよみがえらないか心配で串を刺しているのでしょうね
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放課後はモラトリアムの特権ね うさぎ跳びする吹奏楽部
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ひな鳥を踏み潰しけり我が踵 卒業式の前のお風呂で
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アイドルになれなかった課長です 握手はただで構いませんよ
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三角形図示する横顔以外だめ 家庭教師を値踏みする朝
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透明の貴方はクラゲ猛毒にいつか刺されて死ねますように
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満杯の灰皿に溜まるフィルターと香る柏葉紫陽花の白
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エメラルドグリーンでもターコイズブルーでもない色のアウターを着る
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心の摩擦係数の求め方?見えないものの話をしよう
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どこにでもある名字だと言い聞かせ 君を感じるためのコンビニ
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とてつもない でかさのテディベアになって 疲れた貴方を ダイヴさせたい
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さみしさを誰かの笑顔で埋めるより知らない人の不幸を探す
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おりがみで作る花々うるわしく細部に宿るそこに居る神
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適当に優しい温度で湯煎されどろどろになった恋に救いを
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青インクこぼせしベッドの天蓋のロールシャッハは愛を語りぬ
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悪党になりたがってる節がある親友まずは銀縁をやめろ
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お手紙を 書くときみたいに 五七五 あるいは弓矢を構えて 七七
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この季節まるではじめてまぶしさが私の思う夏と違って
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知らぬ間に 君を守れる 透明の 盾になりたい ララバイのように
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いつの日か あなたを好きで いたことを 僕は一人で 振り返るでしょう
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願うだけで 誰かの祈りが 叶うなら 世界はもっと やさしいはずだろ
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『愛されたい』とは思わないよ アゲハ蝶 ただあの人を 解りたかった
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君の持つ ひどくいびつな 優しさを わたしはうまく はかれなくって
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