明け六つ 早起きの子が 襖開け 何して遊ぶ 日曜の朝
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春のよに 曖昧なまま 始まるの だけど終わりは はっきりな恋
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いつもそう 君の思想や思い出を壊せる脳は愛を綴った
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「雨のあと虹が懸かるよ」熱唱に「気象現象だけ」と呆れる
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ペダル漕ぐ足を一度も止めぬまま登りきる坂今日はいい日だ
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一生を賭けたつもりの一生にもともと価値がないこともある
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午後三時シャカシャカポテト分け合って少女ふたりは幻になる
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横顔の陰影にある寂しさが同じと思った恋だと思った
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進める日進めない日があって良い 右脳と左脳寄り添いあって
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放課後の煌めくホコリ辿り着く パンドラの箱に「Amazon」の文字
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夕焼けに「寂しくないよ」と落書きしチョーク投げたら双子座になる
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短歌でも詠みたくなるよこの夕べ ずっとあなたを見ていないから
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否応なく世界の終わりと始まりを食卓に知る日曜の暮れ
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真っ暗な夜にのみ降るあまい雨 こころの町に電灯がつく
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春の日の 夕暮れ真っ白 お先にね 遠くの景色 見える回想
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ばあちゃんの運命線は途切れてて「百まで生きろ」手を包みこむ
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せつなさはさよならじゃないその向こう僕を追い越す夕焼けにある
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沈む舟から突き落とされた人で水位は上がるばかりであった
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枯れてしまった脳内を超えて人生を削って詠んで息をして、
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傷口に油を注いで火を落とし、こうしてわたしは大人になるのだ
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ねだられたものはというと「愛」「未来」「約束」とかで店で買えない
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飛騨川の切り立つ白き巨石群隙間隙間を清流走る
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七宗の20億年前の石温もりありしまだ生命いのちあり
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リビングのソファーの上を白鯨が回転しながらロンバケ歌う
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穴ぼこに種を撒いても何も出ず覗き込んだら空だけがある
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いや別に、五回続けて一の目が出ても六回目を振るだろう
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『踊り子』に『ゆうこ』『初恋』『夢のつづき』 皆聞いてるよね あの人が逝った日に
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ははと先に話す方をジャンケンで決めてる双子しあわせは今
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フットサルルールは理解不能でも君探知機の性能は神
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同棲し触れても心交われぬシナモンティーの粉末のよう
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