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窓際に寝そべり過ぎる風を受くあっほうあほと郭公の鳴く
10
寝待月
(
ねまちづき
)
ひとり見上げる 橋の上 どこかで君も 見てたらいいな
9
個数減り小さくなって高くなる 良いことなんてもう一個もない
2
さっきまで なに話そうか考えてたのに 君の笑顔で全部忘れた
6
心配で思い立ち
即
(
そく
)
大阪へ 行動力あるそれが母親
6
ダイエーで 短冊それぞれ 書きました ねがいはひとつ 元気であれかし
8
月が見えない部屋、「きみも今月を見てるかな」すらできない部屋だ
2
いにしえのふたかみやまを朱に染めて 煙立ちたつ明日香の夕陽
3
投函をしない手紙でだけ言える「今でも好き」を葬れない日
6
コーヒーの瓶に替えたるサボテンの トゲに触って確かめてみる
2
恋という字をよく見ればなるほどねマタに心が引き寄せられる
2
長き尾を湖におき落ちてゆく夕陽を送るたったひとりで
7
酒を飲み 賭け事しても 満たされず 心と身体 闇に戻るか
5
これまでも この先もきっとデコボコ道 共に歩まん ぼちぼち行こな
10
遠くに救急車のサイレン あの夏の全てが一気に押し寄せてくる
5
蝉時雨
(
せみしぐれ
)
能登
(
のと
)
の
木叢
(
こむら
)
に降る音の 鳴き
旧
(
ふ
)
るしては
老鶯
(
おいのうぐひす
)
2
寂しくはないけどチキンラーメンの卵は上手く割れないままだ
6
シンクに米 気にも留めずに流した これは私も同罪なのか
4
「判決です。道具の進化を鑑みて、眉毛は『塗る』でもよいものとします」
5
わたしたちだけの記念日が3つある 今年はプリンの日を作ろうね
6
人間が踏み荒らしたる地の四葉 身勝手で無責任な「幸運」
9
印南野
(
いなみの
)
の
野中
(
のなか
)
の
淸水
(
しみづ
)
のぬるければ その身ながらを
否
(
いな
)
ぶるもあり
2
今日の日も 母と夕餉を かこめます 小さき祈り 感謝とともに
9
八日間 悩み続けて 綴る文字 君に届くと 信じていたけど
5
声だとか残像だとか目を閉じて遮断できないものもあります
9
ヒーローになったつもりの幼さが踏み躙られたあの日を思う
6
一日を大事に生きる方法が分からぬままに今日も暮れゆく
14
舟形の昭和レトロのカレー皿スプーン構えてタイムスリップ
4
わたしたち けっきょくひとりだからこそ わかちあおうよ あいとよろこび
5
肌に張りつくきみの熱から七度目の 夏の訪れ知る熱帯夜
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