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日常をスマホの中に押し込んで 出しては詠んで 神無月の夜
8
猫じゃらし、ススキしかない道だけど いつも歌詠む 言葉の宝庫
7
ぽっかりと空いた場所は扇風機お疲れ様と十月の風
13
植物に水やるみたいに「かわいい」と「大好き」を子に言い注ぐ日々
17
今はなき 夜汽車の昔 思い出し 不眠の夜を 枕木の
音
(
ね
)
に乗せ
8
たまの贅沢 パン屋のパンを朝に2個 生ドーナツで お口しあわせ
6
起きてまず ねこをナデナデ 寝息きき また眠くなる この現象よ
6
この道をきのう横切るねこが居てまぐれあたりは繰り返せない
6
ねるねるとねるねるねるねの違いをば妻が解説初めて知りぬ
8
過ぎ去っていった日々への道しるべとして静かに咲く金木犀
8
早蕨
(
さわらび
)
は桜が咲けば摘む頃と父に従い山に 分け入る
3
砂丘越え父に付き行く日本海タモで捕らえし渡り
蟹
(
かに
)
の味
5
名月の光りを受けて旅客機は 北へと向かふ浦賀海峡
3
夜
(
よる
)
更
(
ふ
)
けて眠気がふわりと迫りくる 月夜に誘われコトっと眠る
9
窓を開け外の空気を感じ取る 残しておいた半袖を着る
13
ああ君が 懐かしい人に なる前に 好きだと言える 勇気が欲しい
11
行って来るよ欲しいものある うめ-もん そんなもんは狭き門
1
また一つ楽しみ増えてノミを研ぐ短冊かけを作ると決めて
7
世の中があまりに速く進むから 周回遅れの朝焼けの雲
8
行列の一番まえにこぎつけて最大級に恋する気持ち
5
真夜中へ錨をおろすよう本をひらく夢との境界線で
5
ほがらかに 私の空だ 晴れ晴れと 見ているはずさ 門出の一歩
15
初出勤 何もわからず やれるのか 深層心理 ワクワクのくせに
5
駅を出ると色いろな灯り 少し考えて縄のれんに入る
6
特養のはは指あげて怒りをり声出なければ意味の分からず
4
尾長の群れは編隊飛行 ギャーギャーと鳴きながら去っていった
2
特養の母われを見てにつこりと笑ひたりしが誰か覚えず
14
海は青く潮風が頬をかすめる 波の音が太古へと誘う
4
特養の母きげんよ良し声出ねど息子の名前くち開けて言ふ
10
独り飲む 薬か…酒か…眠れずに あと3時間で出勤だ
3
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