早雪や秋歌慌てて書の中今更見ても全然明かん
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はっきりと 分からぬ天気 小雨かな 雪と思えぬ 予想つかずと
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また傷が増える今年も来年もまだ足りないというんですか
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真夜中の いまわのきわの思い出に 遺書は書かない、君への歌を
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ときめきを万華鏡が抱きよせてあちこち光る夢のクリスマス
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雲ひとつ無い青い空の恐怖すら感じる冬の寒さに耐えて
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あばら屋のくもり硝子に絆創膏つける暇あるなら手伝って
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キラキラとした目は洟と流れ落ち宇宙をわらう子らと西藏チベット
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背が高い 女性比べり 声かけず 勇気を出して 俺に気付いて
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君君君君君君君 ああ、君は、文字数合わせで来ただけの「君」
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この世には確かに愛が溢れてるけれど生憎周りにゃ憎悪
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あの人のいない夜をば持て余し風の音でも友としようか
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いつひま?は、その日にしよう!ではなくて いつダメなのか知りたいからです。
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天気予報マイナス15度見て震え ふと、思い出すここは東京
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朝、汽車にゆられる、息をひそめる。「酸欠だ」と云う雪たちもいる。
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ライバルは一期生だよ本気のダウンタウンの相手はトミーズ
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『告白』に書かれる彼は書く彼を見ることもなく消えたのだろう
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燃え尽きて輝き失せた星 占い貴方の欄を見なくなった
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砕け散る様は異様に美しく何度も何度も砕いてしまう
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もう空を飛んじゃおっかな!裸足で踏んだ砂浜が熱すぎるから
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寄り添うも肌を隔てる薄衣二人の仲はまだまだ淡く
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いじめてた奴だってみんなおともだち(わたしはそんな世界はいやだ)
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もう死んでしまおうかなって口にする死ぬほどのドラマも無いのだけれど
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理不尽も気にしなければ勝ちだろう雀に人が撃てやしないよ
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蛮勇の破片散りにし砂原よ神の憤怒を知らしめたるか
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泣き叫ぶように砕けるあの光ともに消えられたならどんな気分か
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食いしばり頑張ったなら少しだけ上がるのです生きられる確率
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さっきの夜とは打って変わって横断歩道の白線は滑る
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「人生はプラマイゼロ」 だとしてもだよ ゼロのために生きてく意味って?
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いつの日も決まってそこにいた小蝿あなた黄色の結び今日はひとりで
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