そんな顔をしないでゆるしてね 私の罪を冤罪だと言って
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お月さん 見てない隙に 昇ってく 共に暮らせぬ 子もそうだろか。
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モヤモヤも晴れたらいいと大きめの挨拶をする納品の朝
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月さんと 夜風にあたる さし飲みは 炭火のつまみで 今宵も一献
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白く細く上へ〳〵と渦巻いて夏の初めの蚊取り線香
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適切な 冷房使えと言うけれど 汗かき起きた 朝がととのう
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コロナ禍で 久しぶりだよ 飲み会で 懐かしき人 会える喜び
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洪水で畑全滅したのよと庭に残ったプチトマトくれる
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鳥を焼き 蝉の鳴き声聴きながら お月さん出た ビアパーキング🍺
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恋しいのが思い出か君か分からない そこはもうレテの川岸
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いとおしい貴方あなた居処いどころを あの夏の暮れた街に置いてきてしまった
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川遊び 冷えて上がる 帰り道 真黒き友らと 遠き夏休み
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光満つ青春からも追い出され朱夏の日陰を彷徨い歩く
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昼まさに女子高生がほっかむりするくらいに白熱あふれ
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見下みおろろせばプール楽しむ園児たち 黄色い声と光る水しぶき
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マンションの前でアリども線を引く ここまでがうち ここからがそと
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毎日 期待を裏切り ごめんねと 東の空に 虹の置き土産
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遠雷に 今か今かと 雨待てど 雲は去り行き 今日もため息
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空の中 飛禽ひきん随意ずいいに 泳ぐなか 濡羽色ぬればいろの カラスがポツリ
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いましがた 見えた空は 何処いずこかの かつての者も 目にしただろうか
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真夜中の 窓外にはしゃぐ 冬の声 老いの寝床にも 凍える咳あり
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過去の日々 知るも知らぬも 懐かしく 心のそこで よみがへれと乞う
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星なんかになれなくたって、その上のわずかな塵ですら輝ける
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潮のに あお海風うみかぜ せまる音 波は己の 心を満たし
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行く道の 割れ目に芽ざす 草花くさばなに 水滴すいてきせつなく ひかりまぶしき
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今日イチの驚き 新人看護師さん 出勤ゼロ日 就業ドタキャン
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徒歩出勤 着いたそばから 水筒の お茶が半分 無くなった朝
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蝉時雨せみしぐれ 夏の暑さに降り注ぐ 秋の虫の 聞かせておくれ
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ゆくりなく うれい日にだけ 雨落ちて 淡紅色の ホオき滑り
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手の平をすり抜けてゆく青い鳥 いつでもここで帰りを待つよ
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