賞味期限 1日、2日 切れたって 皆んな食べるよね えっ、食べないの!
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吹白し、寒空峠 操輪を握る吾が手も 脂凝りぬる
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見る頭ごとに雪ふる、霜つきの窓にも 朝の影が凝りゆく
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小白鳥来たりて 黒き土を踏む。この麦畑の、新しきかな
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この夜を飾る花火がなくなって推しを燃やして人間にする
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眠れない理由が欲しくて好きだったあの人のこと理由にする夜
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詩人らが やわかい心で生きてける やわかい世界であったらいいのに
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遠い地の どうかあのこのそばにいき あのこを抱き締めてやってください
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もうこれで 終わりにしようと思ってた 君の笑顔に出逢えるまでは
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ブランコは行ったり来たり風を乗せしばらく揺れる風眠るまで
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ヤッホーと言ったら気づいて 空行きの乗車券を今買ったから
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夕焼けも小焼けもみんな歌うから明日だけはお天気にして
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冬空は澄むほどにその涯なさの担ふに重く俯きて過ぐ
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このみかん君がおいしいと言ったから今日は世界で一番おいしい
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出来るだけ空の近くにある僕の青い気持ちで生きていたいな
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道行きに 雨そほふれば、おもてには 花の匂へる慣らひありけり
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宇宙図鑑開いてながむいくつもの不安が暗黒星雲に散る
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鹿と樹がただ一類としてあればこの時神のそのは音無く
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川涸れて龍骨キールのごとき粗大ゴミ
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もし彼が生きていたならブラックのマスクをつけてあの咳をする
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バス停で待ち人並ぶ一本樹。夕焼け色に染まる寒空。
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コロナ禍や吹けば飛ぶよな処方箋賭けた命を笑わば笑え
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暗くなりフォーマルハウト見染められ なるべく早くシチュー食べたい
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百重なす真素き腕 吾が袖をひく、甼の辺に冰雨降りけり
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死に人と同じ温度の蜜柑剥く
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ハイチュウのそこはかとない香りたつカントごめんね倫理の授業
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つらい って言葉にしたら、ああ、だめだ 栓が外れて濁流となる
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いじわるは したくないのに君の口元が踊ると胸がざわつく
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一掬の過去ログとして還らむにささめきやまぬ海にてあれかし
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子供の頃見ていたアニメがR13 時代は全てにカバーを掛ける
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