覚えてる。 君の手の 温もりと フラペチーノの カスタムの数
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悔しいの 試合で負ける事よりも 君が私じゃなくて あの子といること。
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今日もまた僕はだめだと泣く夜のタオルケットのそのやわらかさ
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君のこと好きになりたくない理由わけは嫌いになるの嫌だからだよ
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やわらかな木漏れ日に咲く一輪花 その名を呼んで そばにいるから
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心など熔けて無くなれ 籠の中 朽ちて詰まった臓腑とともに
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生存と繁殖という原理すら個体はしばしば無視しますから
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山積みの廃車ひとりで親を待つダイダラボッチの子が多分いた
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失って 失って失ってなお まだ失えるものがあるとは
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君の手が世界を紡いでいる間 わたしはどこで踊ってればいい?
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念入りに殺し続けておくのには 僕の心は活きがよすぎる
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どんぐりを集めて暮らす冬までは積立NISAのことなど忘れて
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群青のゆうべ 天伸びるクレーンで重力逆らえ星を釣るひと
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ささやかな彩りひとひら気づいたら隣りで爪切るひとになりたい
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スゥ、と寝息を吸い込んであなたの舟に惑星とまり
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見て、夜がこんなに明るいからみんなきちんと夢を観られないのだ
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目の前で あの子と話す 好きな人 お似合いだなぁ あぁ・・・なんだよ
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君だけのぬいぐるみだったこの僕に 人の身体はひどく空虚で
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傾向があれば外れる奴はいて「である」に「べき」を押し付けるなや
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好きだから、告白してはみるけれど、付き合ってからって何するんだろ?
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あの頃の我らの夢を供養する 未来は君の靴底の下
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老木を寂しさ襲い 偽りの母が恋しや架空の子宮
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中華そば啜る音だけ澄んでいて このままここで暮らしてみたい
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忘れていることだけ覚えているような朝焼け色の畦道を往く
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犬とゆく黄金のような回廊は日を抱き唸る芒うなばら
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有罪の看板ばかりに囲まれて自分の影さえ見えなくなった
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テストの日 来ると地獄に 生理の日 お腹いたいし ぐるぐるするし
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個性とはなりたい自分へ向かうこと 青い力と鉄の方向
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自ずから道を尋ねることもせず迷う僕らの夢は尊い
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推しの彼 授業の会話以外ではまだ声かける勇気はないや
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