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幼き日 悩みを聞いて くれた母 デイサービスでの 悔しさ告げる
7
目標は 何年先も 変わらずに ずっとこのまま 笑っていたい
3
ひな壇に鎮座す苺来年は新品種からおばさん扱い
11
届かないだけなのだろう速すぎて、あるいは遅すぎて谺が
3
ひとしきり爪牙のように降っていた霙の成れの果てのぬかるみ
5
夕暮が近づいてきて繊細な影から闇に溶け入ってゆく
4
唇をとがらせた君もドーナツの穴からみると世界はまるい
22
夜更かしの次の日にまた夜更かしを 今日遅刻した傷が浅すぎ
5
なんにも言葉が思い浮かばない。国語辞典になりたいよ、今日
5
飲み過ぎるそのくらいがちょうどいい 夜風に当たって気持ち良い夢
2
失恋で 悲しまないで 顔上げて 君は綺麗に きっと輝く
8
穴のないドーナツの意義はなんだろう おいしいだけでいいかもしれない
5
わが猫
(
こ
)
たち おめめパッチリ お鼻ピコ 母のイチゴのアイスをねらう
8
君のこと愛と呼んでもいいかしら もちもちの君 ふわふわの君
5
ひとりよりふたりのほうが孤独じゃないし温度も少し暖かめだし
5
カラオケもファミレスでさへ特別になる 唯一無二のあなたがいるから
5
恋敵 仮想敵でしかないそれにやきもちを焼くかわいい人だな
4
ぼくの名をあなたが呼んでくれるなら あなたの声で愛も聞かせて
5
ハート型ドーナツに歯形つけるとか きみに歯形をつけたいだとか
3
春遠く冬の寒さと花粉症朝の身体を責め苛みたり
4
この怒り我がものにして誰であれ抑えも奪えも出来ようもなし
10
あの頃のあなたの声が胸の奥底でゆっくりオパールになる
9
弟と拙き論をぶつけ合い仔犬二匹のじゃれ合うごとし
12
惚気とも疎遠に過ごす晩冬も桜花の咲くを心待ちにす
4
どや顔で問答の我蹴り飛ばす 不意のくしゃみは 春風の揶揄
6
富貴貴賤 老若男女 古今さへ 違わず約す
生
(
せい
)
涯
(
がい
)
の
真
(
しん
)
3
春雨の流れ往く涯 知らずとも 涯こそあらめ ただ其れ安堵
6
気怠さは除雪の疲れのんびりと春待つだけの夫婦の誤算
11
真こそ 無き事をなむ 真とし 真無きさへ 無きと知りなば
3
春の朝 夏の中日 秋の夕 冬の宵闇 至る青山
5
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