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手が届く その時までは と言えず黙る 十五の深秋
5
「お母さん、頑張りすぎよ」その言葉 私の心に一番染みる
4
憧れる人ももちろんいるけれど 私は私で頑張ってみる
4
五年目のテレビは既に映らない音声だけがくっきり響き
10
空席を 穴あくくらい 見つめても あなたの姿 消えてくれない
3
好きな子はいないと答える我が息子 「女子は怖いよ」 悟りの境地
4
霧立ちて比良山おろし寒からし堅田に落つる
雁
(
かりがね
)
の声
3
通勤のためだけ空を飛べる魔法便利のようないらないような
12
「母さんもやってみない?」と誘う
息子
(
キミ
)
今週土曜日ゴルフデビューす
5
昔
(
むかし
)
した可愛い
悪事
(
あくじ
)
を並べては それの
罰
(
ばつ
)
だと背負って歩く
6
カーテンをサッと開けては目を見張る 窓ガラスに初結露を見る
9
「クソババア」いつか言われる時がくる クソではないがババアではある
9
賑やかな 冬デザインの ニベア缶 〝 そういう時期か 〟と 移ろいを知る
5
踏みしめた 落ち葉が囁く 「おかえり」に 心色づく 秋の夕暮れ
9
なんて事!いつの間にやらダンナより 体重重い四十路の私
5
はてしなく広いとかつて思ってたテーマパークが案外狭い
6
触れたくて仕方なかったその肌は 猛毒を持ち こころ惑わす
4
コーヒーを淹れる手元と横顔を思い出すたび叫びたくなる
3
わかってる 愛ではなくて執着と それでもあなたを忘れられない
8
死にたくてどこにもいけない日の夜に
U
b
e
r
使って食べる夕食
3
招き猫働けど働けどただ人を呼び寄せるだけの術
7
秋来ぬと目にもさやかに見える頃もうすぐ故郷は鮭に沸く頃
6
うちの猫
(
こ
)
らも保護猫でした べつべつに 半年違いで家に来ました
6
私から彼を奪っていく猫は大抵黒ではなくて灰色
8
お伊勢茶を大事に置いてて期限切れ コンビニ塩豆大福を食む
6
こねこの時もらわれてった保護猫よ いまも元気に暮らしているか
5
野良猫に 亡き愛猫の名を呼べば 涙がポロリ ごめんねお行き
11
きみは喜ばないだろうけど、今ここで生きててくれてありがとう
3
うつくしいお前を祝うためだけにあらゆる炎が風に吹かれる
5
座椅子の上 アンモニャイトがふたつ並ぶ 陽当たりも良く わが猫
(
こ
)
らスヤスヤ
6
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