はてしなく分岐はつづきそのなかのひとつの線をぼくらは歩む
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本当の言葉はきっと優秀なファイアーウォールで弾かれて終わり
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やることはあるんだ カフェで紅茶とか 部屋に足の踏み場作るとか
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お昼兼おやつでトーストお代わりし カフェオレ淹れてコーヒーの日を
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カルディのネコバッグ3年前のやつ ミニトートこれで妥協しよかな
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皇帝の死こそ麗しトーガには血のひろごり赤薔薇のごとし
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最後のユダヤ人を死なしめしたれかれも選帝侯のこゑに靡きて
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選帝侯も市民も薔薇も驕るなる国家たる小都市のさなかに
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議事堂の皇帝あやつられるままに驕りの政務官らに囚はれぬ
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入力と 既読のラリー 続くから 寝落ちできない 幸せタイム
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夕映えがセピアに染めるアスファルト時間も音も吸われて消える
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夜道ではリアル案山子に驚いてイノシシに悲鳴 田舎のホラー
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君の名は人とのご縁に恵まれるようにつけたの だから大丈夫
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温かいコーヒーにしよう 豆を挽く君と 芳香に包まれる午後
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思はず笑ふ憎しみにさへ正義の羊はりつきゐて弱きを挫く
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盛大な雷鳴と雨で幕開けた 十月の風に息吹き返す
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好きだった気持ちは私の宝物 手に取れないのが淋しいけどね
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こっちだよ手招きする彼走る我 30年の距離なかなかなかなか
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結び目に 意味は孕まず立ち上り ストイシズムの鐘が鳴る
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綺麗に伸びた澱んだ腕に 渦中のそれに姿勢を正し 乱す支度の赤のその
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欲目伏せ 空の視線で発展し 良い機会に才能開花
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振り返える衆共 いい加減失せて 私を殺す君の番
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雨雲に溶ける爽快ブラスの音 初秋の虫も暫し観客
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雷走り猫飛び上がり抱きついて私のひざを拠り所にす
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ゆで卵剥くのが下手な私でもお金貰える日出ずる国で
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少年の 宝物ってなんだろう からくり箱は カラコロ笑う
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実年齢 きいてもいいよ 自信ある 私の生きてきた証だから
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細波さざれなみ 立てば田面たのもとなりて はるかにする稻雲たううんの波
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厳しくて 真っ直ぐ硬派 お祖父じいさん 酔うと単なる 可愛いおじい
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ねこおひる 早めにすませ わが猫らの くつろぎ姿 ゆっくり眺む
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