細波さざれなみ 立てば田面たのもとなりて はるかにする稻雲たううんの波
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厳しくて 真っ直ぐ硬派 お祖父じいさん 酔うと単なる 可愛いおじい
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ねこおひる 早めにすませ わが猫らの くつろぎ姿 ゆっくり眺む
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聖餐式やっぱりちょっと行きづらい 黙食だけどね コロナ恨めし
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教会に行けぬ日曜 ちょこちょこと 美味しいもの食べ 命の洗濯
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とろけてた体そろそろ戻る頃姿見せぬか秋の野良猫
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秋雲あきぐもに あかねのさしてゆふされば 紫だてるひむかしの空
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彼女から 言われた通り この瓶を 一番広い海に流して』
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春来たらやろうとしたが夏終わり秋はどうだろ冬はやれない
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義体にはいいかあさんのゴーストが来てるみたいだいつもは何処に?
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一応は子育て「ゆう」が欲しいです もっとめてよ無償でやったし
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暑いのを我慢して着る秋衣 乙女心に一粒の汗
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月さゆる都に衣打つ声を千里の外に誰か聞くらむ
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風揺れの 垣根の空も 澄みわたり 木蓮の実る 秋の入り口
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秋雨が ビルの鋭角 柔らかに 隠すように降る 角の立たぬよう
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すみわたり 雲のかたちが ちがうねと 指をさして 見上げる空
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金木犀 香りはすれど姿無し 八方美人の君 何処
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まっくろな海へと僕ら走り出しあの夜だけの星座になった
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月を見て団子を食ったの昨日ですそれじゃ今夜はいざ酔いましょう
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長き夜の消え残りたるともしびに窓打つ雨の声も小暗をぐら
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毛糸買う 今年は帽子にしようかな 去年の編みかけ 見ないふり
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刈株かりばねに ひこばいね次次すぎすぎに あをやかなりぬ稻孫田ひつぢだの秋
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雨毎に秋の出番を期待する また裏切られ 今日も半袖
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夜中0時 起きたねこたち ひとしきり なだめて眠り つぎは2時なり
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雨の音 窓しめてると聞こえない かわりに雨の気配を感ずる
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どのくらい 飲めば堕ちて 行けるかと 豆電球の色 じっと眺める
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まんじりと 眠れぬ夜の 闇の中 改めて知る 夜の長さを
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眠れない 夜更よふけに散歩 降り出した 雨が優しく 髪を濡らす
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残された ツクツクボウシは 寂しげに 声を枯らして 命尽く尽く
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苦月去り 思いも新たに 自由月 夜空に誓った 実らせの秋
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