あの日からただ内側に僕がいない まだ内側にあなたがいない
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大学に 入って最初の 週末は 眠剤の溶けた サワーに消えたの
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金曜の 夜だと言うのに 禁門に 君の住む国 スンニ派なのに
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白檀の 香リ焚き付け ミナレット 逢瀬は新月 夜更けのモスク
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指絡み 隣で笑う お前が嫌い 愛と憎悪は 同じと聞いたわ
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うまい棒 愛され続けて 四十年
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年ごとに 綴られ消える花の歌 それは桜が 散るに同じか
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夕方の 風はふわりと 雲を積み 川面(かわも)騒がせ 僕の背を押す
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あの頃に戻れはしない それでもね 幸せに笑ってる顔が見たくなる
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一年に一歩あなたに近づくわ いつか追い越す亡き推しの歳
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殺してくれ殺してくれよ殺してくれ誰でもいい、できるだけ早く
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四十年 愛されてきて今がある あなたのように なれずにすまん
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君が好きだった紅茶を淹れてみる 甘い残り香が首を絞める
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手術越え 何度も父は 甦り アップデートす 「神!」でヒーロー
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残業も悪くはないと思わせる街灯(あかり)に映えた夜桜並木
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一生に一度くらいはひとつだけだれかに傷を遺してみたい
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あの日へのワームホールの入り口は公園の隅、銅像のうら
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末っ子の 好きな生き物見つけると ラインする癖 そろそろ止めよう
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失った星を数える真夜中のプラネタリウムひとりの部屋で
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タイムマシーンどこでもドアの多数決ドアさえあればみな事足りる
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親ってさ、中年過ぎた私にさ「よくあることだ」と馬鹿にもしない
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詩を詠み 心にゆとり取り戻し 歩む気力が湧いてくる春
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店先で見つけた君の茶色の目 祈るみたいに舌で転がす
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川の底から眺めるきらやかさ僕の背骨は魚になった
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約束の「ちゃんと生きる」を確かめると君に手首を検められる
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二人なら何でもいいって 白昼夢 知ってたんだよ夢見てるって
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山桜桃(ゆすらうめ)、リンゴンベリー、ペルネチア三角食べでバランスをとる
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桜咲きいよいよ最後のクラス替え無意識に彼の名前を探した
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貴方との愛(いと)しい時間もあと僅(わず)か ふたりの時間(とき)は永遠(とわ)に終わらず
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花冷えの寒さ染み入る夕刻の ラーメンすする君十四歳
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