いつまでも鳴る着信を目が覚めた途方割くまで響かせている
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あの朝の残響がまだこの胸にきみを縛って世界はぬるい
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放課後の日が暮れるまではベンチにて 生き抜くための緩い時間だ
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くちびるに触れる代わりに煙草の火だけ分け合ってそしてさよなら
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‪誰の名を呼んでいるのか一拍を置いてあわてて受付に飛ぶ‬
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精神の浸透圧が違うから 自分ひと他人ひととの涙も違う
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街角を曲がるくらいのたやすさで小野が蹴られる教室の隅
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暑い昼、煩い夜に均された 薄明薄暮性の暮らし
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あの夏が すべてを燃やしていきました。僕らの町も、僕らの影も
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目を細め昼間の星を見るよりもこの青と白に気づいて欲しい
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離れてく君の思春期何度目のサヨナラだろう 待っていたのに
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ニーハイの線引く日焼けが猛暑日に長距離チャリのお疲れさまで。
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吾妹子よ流す涙に甲斐なくばしかと涙の節約しませ
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移り気の日差したゆたう木陰の下で夏詠を探しています
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今日も呑むビール3本苦いけど美味いと想う一日の事
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人肌の大気に抱かれるそんな昼 エアコンつけて夜は恋しさ
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階段を登りて開けた窓からは校舎に空が青く流れて
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しがらみよ灰になれと太陽に投げる手は気づいてやめた
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君思う 故に我あり デカルトよ この言い方が 明快かもね
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あの世では名に意味はなく瞬きの色でたがいを区別するのだ
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夏の夜帷よるとばりの端にくるまる 更けて老けて惚けて呆けて 寝言譫言うわごと
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好きでしょう?分かったような顔をして笑うあなたがほんとに好きよ
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もさもさと音がしそうにパンを食む君にあげたいこの卵焼き
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あなたへの気持ち_修正済_最終版_2_最新(ほんとに最終!)
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さみしいもかなしいも脱ぎ捨てたひとたちだけが乗る回転木馬
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「僕なんて」そう言う君の足元で 朽ちていく蛾に 気づいていますか
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だってさぁ 君のおうちを燃やしてはいけないなんて、聞いてないもの
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すいません、人間始めたばっかりで、ローカルルールまで知らなくて。
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「わからない」「わかる」に変えるとまた増えて やはりエントロピーは増大
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西口で待ってたなんて知らなくて人混みをただよう東口
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