むすめ言う「なんか小さくなったよね」背丈と共に穏やかな日々
13
賜りし天王祭のもろこ寿し嫗の腕の衰えしらず
19
待受けを息子の撮った紫陽花に 君との想い出ひとつずつ消す
21
空の青 日傘の黒と 白い波 あと何色の 君を足したら
7
濃ゆすぎて薄められないあの時間(とき )を 透明にする薬が欲しい
14
自由律俳句のリズムだけを聴いた 右のイヤホンで不自由に
7
足の爪 赤青黄色にしたい それだと指が一本足りない
10
カラフルにしたい気がした今日の顔 気分変わってすっぴんでゆく
12
耳残る これってあの曲? 鳩のさえずり 音程バッチリ 日々感心
9
窓の外アゲハ舞いきて紫蘇の葉に風にゆらるる猛暑日の涼
20
半分に 分け合うといふ 優しさを 示すかのよう 朝の半月(はんげつ)
18
手を引かれ健診うくる媼は九十一歳(くじふいち)「転ばぬように」と声をかけ送る
10
あの夏はきれいな空がありました わんこの雲が浮いていました
13
さようなら あなたの人生 から ログアウト
6
むずいと命令するとやさしい文AIに笑う独居老人
7
また君に恋しちゃっていいですか 好きにするから笑ってくれよ
5
すぐ切れる縁に愁嘆 その糸を手放したのは自分の癖に
11
読み終えて余韻にひたる時長く推しの作家へ自慢が続く
16
ご飯だと呼べば人よりすみやかに餌皿前で待っているネコ
20
初めての 家族以外と 見る花火 どうだったのか わくわくしちゃう
5
鎌倉の海の写真をくれた君 幸せがほら溢れてきそう
11
仮住まい 満室のAPA あぶく銭 眠らぬ街のぼやけた花火
4
助手席で君が奏でる鼻歌を聞いて追憶南国の日々
6
残念ぴ!首が一周回るニキ!全部のホクロは把握済みだし全部記録をつけてるにょ!
1
ねぇあなた ここの黒子(ほくろ)を見つけたの 私が最初と言ってくれるの?
3
鼻くそ食って屁をこいて下痢が漏れたら二十歳を半分過ぎた頃
0
きんたまか きゃんたまなのか きんたまか Wikipediaみたいな紳士が言った 「精巣」
1
何もかも伝統という無脳児や さっさと変えろLED
0
山登る心は澄んでえびす顔 さっき跨いだのはたぶん人糞
1
マスかいて尿(いばり)のつく右手かな 厠の帰りは手を洗うものを
0