声が良い顔が悪いと母の言う新型コロナ識者ランキング
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下の階の 誰かのスマホの 目覚ましが 毎朝10分 鳴り続けている早く起きろよ
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ありものでまぶたをこじ開けるために豆大福でコーヒーを飲む
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夭折の詩人を惜しむ詩人たちもしくは死にぞこなった無能たち
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ヒトラーが傷痍軍人だけ集めベルリンパラリンピック開催
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お互いのスカートの裾ひるがえし廃校舎から空へ飛び立て
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コーヒーのお相手をする太陽に月が嫉妬する午前六時
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鷹が散る鳶が絡まる鷲枯れる魂売った雀が笑う
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軽率に月が綺麗と言えなくて上司と部下の出張の夜
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面白き ことばかり言う そのわけは 悲しい素顔 知られぬように
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幼子は 泣きたい時に 泣いていた 今じゃ涙も 出てこないから
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泣いている 君の叫びを 聴かぬよう 泣きたいほどさ 本当ならば
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慰めに 自分で作る 曲を弾く エレキギターの 悲しい響き
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君もまた 去って行くのか 私から 誰も共には いてくれぬのか
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難題は 山と積まれて 道塞ぎ 気づかぬ者よ 幸せ者よ
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強いよな 他人に頼らず 成し遂げる 意思と能力 助けは要らず
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情けあり 淋しき気持ち わかるなら 聴いてあげれば 話を止めて
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恨み節 呟きながら 朧気に 惨めなもんだ 負け犬みたい
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こんにちわ ジャングルジムの 君だけが しょげたジジイに 元気をくれる
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鳥が飛んだから何だと思ったりして歌い出すのは難しい
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ぬくもりの鼻腔共鳴ぷつぷつとホットケーキの焼けゆく香り
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瞬間を楽しむことが人生だお湯が沸いたら飲むかい珈琲
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もし仮に青い砂漠を見たときに空と海どちらに喩えるか
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ダニ退治畳に刺してボタン押すアウシュヴィッツの床の冷たさ
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十代で悟りは全て捨てました娑婆の悩みのなか生きる今
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有給の数を指折り数えても増えず薬が減るばかりなり
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遠足の出がけやオール合コンの群れ騒がしくターミナル駅
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アルコールどこかと訊いて自分でも消毒と酒どちらか迷う
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獅子心の怯えも鳩の残虐も王の悩みも民は無視して
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汗粒が眼鏡に散って街灯を虹で囲んで梅雨蒸しの夜
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