エレベーターいたらカレーのいい匂い はしゃぎ帰りし息子ら思い出す
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泣いていた君の横顔見ないふりしてた私はコドモだったね
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雨風あめかぜが 風情ふぜいを無視し 色付いろづいた 葉をあっけなく 落ち葉に変えた
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オヤツほしい ちま猫ちゃんの ねばり勝ち あっ間違えた かじり勝ちです(笑)>母はねてた
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息子キミみ見ればそれで大丈夫  明日へ進む準備ができる
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西日差にしびさし全てがキラキラまぶしくて 夕暮ゆうぐれ色のカーテンをひく
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秋の日の 貴方のうしろ歩いてく 金木犀とどんぐりの道
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訃報知り 古いレコード探し出す 子供の頃の推しアーティスト
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つの先にトンボの止まる鬼瓦睨み続ける夕焼けの雲
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砂糖なく戦中戦後の一時期に  料理の甘味に干し柿使ひ
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秋深き隣はオナニする人ぞ奇声を発する癖でわかるよ
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才能は無くとも続けるが大事 朝ドラに励まされ今日も詠む
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木枯らしの歩道を歩くブーツには重力を増す仕掛けがあるか
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今日もまた電車が来るたび人の波山際の街の不吉な広場
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ビル街でこっちのほうが近道とあなたの澄んだ声に惹かれて
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のろくとも牛の如くに一步づつ前に運べば至る桃源
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最上川河口の中洲に白鳥は群れなし降りくる黄昏時に
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最初から大人でしたというような 顔をしながら品川の昼
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満員の地下鉄スマホ乗せ走る 君とわたしの抜け殻置いて
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赤靴−はぁいてた−おんなの子 そのごは知らない波止場に時雨
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我が母は刈田のあとの田螺たにしとり殻剥き味付け飯台飾る
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実は食し根は掘り上げ煎じ薬 秋を色どるからす瓜の紅
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手帳書く文字がぼやけて見えてくる 不便さを知りひとつため息
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カメムシの季節よ早く過ぎ去って 外干ししたい時もあるのよ
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あんよ同士 そっとくっつけ 窓辺のねこ ふたり長々と 野性とは何
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ホットミルク 妙に熱くなる時がある レンジが古いか 妖精のイタズラ
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1人待つ 感応式の信号は 気づかぬフリか 一息つけと
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液化から戻りし猫の毛繕いその足ピンと良さげに伸ばして
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ケニアより 来たる深紅の バラ一輪 花宅配たくはいを経て 我が家にて咲く
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新聞に載ってる人を緑にしみんなハルクにしていく塗り絵
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