亡き父の十七回目の命日に 寡黙な父の声探す夜
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眩しさに目を細めたる我なれば 未来のことは見えるはずなし
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お日様のふんだんに降る早春の 悲しみ少し陽だまりに溶け
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わたパチが好きな彼女に「でもそれも自傷のひとつ」と教えてあげた
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如月にアイスコーヒー頼むほど今の私は強くはないわ
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衣食足り礼節知るが現実も 心は錦でありたく願う
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星月夜 昇る朝日も 幾日も 見せてごめんよ 洗濯物よ
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願わくば 雪だるまのよにゆるゆると 日なたで眠って空にゆきたい
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降る雪も春の日差しも喜んで 庭駆け回る 犬によるけど
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ギリギリで間に合う感謝はすぐ忘れ間に合わなけりゃツイてないとは
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万葉集 栞のページに 遠距離の我が身重ねし相聞歌有り
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その昔 母のメールは 宇宙から届いたメールのようだったのに
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的確な スタンプ送ってきなさるぜ スマホに替えたばかりの親が
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暖かな 外回りの昼 食べたきは まだポットパイ グラタンサンド
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断捨離で やっと棄てれた 恋心 気持ち軽やか 前向き歩く
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冬日差す二月の午後の公園で春風一つブランコをこぐ
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たまにはと学生時代の文庫本 開けてびっくり 字ぃ小っちゃ!
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私の可愛さを知らない哀れな世界に今日もキスをあげる
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ひとさじで あの頃の自分と 向かい合う 郷愁の美味しさ 神座のラーメン
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持病薬採血そして花粉症今月一の買い物となり
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マルハラに 俵万智さん さすがです 見事な一首 日本語は優しさ
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キャンパスは今日から人が見えなくて 休みに淋しそうな学舎
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ねこ母に毎日「ぼーる」のお供えを おこなうちま猫 母は生きてます(笑)
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ねむる吾の髪なでてくれた夫キミなれば 意外と想ってくれているらし
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美しき あの白鷺の 雄姿見て 時よ止まれと 一人呟く
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日は昇り 日はまた沈む 人は生き 死んで屍 この世に残す
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イライラと ラインの画面 見つめては 他人の言葉に 一日潰す
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頑なに 手引きを読んで 学習し 頭を使い 心使わず
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自分より 他人の幸福 願う時 天の使いが 舞い降りるから
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目の前の 他人を愛せず 人類を 愛することは 夢のまた夢
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