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日記にもホントの気持ち書けなくて行き場に困る我が思いかな
9
若き君 奪還目指して 鎌倉へ 花と散りしも 歴史に光る
3
ねえ桜、えがお守って散っていくのね 世界でいちばんやさしい戦士
3
朝焼けに蝉が鳴いてる それを見た僕も泣いてる日曜日の朝
4
路地ものの みずみずしきを 携えた 笑顔の貴女 偲んでいる夏
12
米こうじのみの甘酒 やさしくて 母のお粥の気分になりぬ
3
もとおっと(父?) おりじなるめんばー とよんでいた すれちがってく 二十一世紀少女
8
スクワットできたようなら まあオッケー 栄養補給に りんごか甘酒
5
『君たちはもう生きるな』と言われたら逆に生きたくなるのでしょうね
6
あらましき しづくの打ちつ
大地
(
おほつち
)
を 黄いろし小傘の のぼり歩みく
3
北の山 今日も登りし 夫婦らよ 飽くなき挑戦 生きる証か
3
ユニークな裂帛をする先輩にいちども勝てぬまま受験生
2
AIを介さなくても外つ国の少女が放つ怒りはわかる
6
バーニアは砕けもはやエーテルもぼくらの声を媒介しない
2
水盤にわたしの息はしみ通りわたしだけ知る模様をつくる
4
光彩を 今尚放つ ギタリスト 老いも若きも 望み果てなし
2
舌さきが半歩進んで歯の裏で調音されるきみのイニシャル
5
ようやくの太陽の恵み 少しだけ無駄にして 君とお出かけ
7
内容はまちがってない言い方にやや演出があるだけなのだ
8
友からの朝採れ胡瓜 メイちゃんとサツキみたいに かじりつきたい!
10
猛暑日を超えて酷暑日あたりからひとのこころの折れる音する
11
あからひく 朝は
涼
(
すず
)
みて
蟬時雨
(
せみしぐれ
)
いづへともなく
僅
(
はつ
)
かなりけり
2
清廉潔白に生きてる人なんていない 誰もが悩み抱えて、今日を生きてる、華やかに、見えても、本当は、ボロボロなんだから
2
団子鼻
(
だごばな
)
を気にしてつまみ上げる子よその鼻こそが母は愛しい
11
雲の
峯
(
みね
)
さし
仰
(
あふ
)
ぐれば高知るや
天
(
あめ
)
の
御蔭
(
みかげ
)
か
須彌山
(
すみせん
)
のてい
3
教会に行きたかったと思いつつ 腹痛その他 ただ治まるを待つ
3
鉄線を越へたる葛の先端が虚空に伸びて左右に動く
6
広げたるシーツの上にすたすたと飼ひ犬が来て足跡つけぬ
9
休みかと母の問ひたる昨日にて会社辞めしと我の答へぬ
7
潜っては浮くカイツブリ 水面に波紋が広がり映る雲も揺れる
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