ちいさな手 丸3日ほど握れない そのぬくもりを確かめて出る
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わが猫たち 父はいるけど留守番だ 母が戻るまで健やかであれ
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珈琲の香りで毛布を手放した朝をあげたい戦地の人へ
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よく見れば地獄の絵図は楽しそう 隠れんぼする人 鬼ごっこする人
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墓石より 樹木葬と 老妻は 骨壺咲く木 ならねば良いが
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保育園行きたくない日あるでしょう押入れの中隠す靴下
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持病など一つくらいはあった方が逆に健康病院行くし
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血圧の指導をされた年上に先輩面し講釈を垂れ
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酢と混ぜたバナナとカボチャまずいなと思いつつ飲むスムージーかも
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紅葉の四方の山々仰ぎ見てあかまんまの群れバスを見送る
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来年も 宜しく生きよと 誕生日に あがなう手帳と カレンダーと
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金木犀 香りフワリと 秋の風 厳しき夏を 耐えたご褒美
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かけている眼鏡を探しうろうろとしている我に明日は来るのか
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敵と敵相容れざるに仏蘭西装の製本断裁されず綴ぢぬ頁 
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嬰児虐殺起こしき落雹の血に穢れレメクの復讐七十七倍
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裂帛の悲鳴に怯み若き牧夫血迷ふばかりに羊屠し損ず
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みづから罪受くるべし右翼憂へどもたち靡く百合の黄に染み 
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斯くて支配樹立されたるも市民の凡そ三〇〇〇〇〇〇袋
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秋風を 少し吸い込み 野に還す 花は枯れても 今日も靴を履く
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いつのまに放電されてからっぽの気持ちをきみに隠したままで
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地上戦殲滅に正義掲ぐるも車輪の下なる若麦ひしぎて 
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残量がなくなるほどに減りにくいスマホはぼくの人生と逆
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温かい缶コーヒーを握りしめ、小さく呟く「秋とは何ぞや」
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聖十字軍編成の馬筋骨の隆々たり戦争に駈られて 
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朝焼けか夕暮れかも分からないで リュック掴んで出勤する日々
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「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」など見るものか曼荼羅花異邦にて匂はし
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産業機械油に錆びぬ櫛歯の目歴史とは殺戮のくりかへし 
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枯れゆくはいともたやすき柘榴の頭もて喰らふをよごしぬ指に
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帰り来て テレビつければ戦争の ニュースばかりでメンタル落ちる
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いつも始発🚃、痛勤者と楽しみの空旅の方で、静かに満席、日の出待ち🌅
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