一体何故こんなことにと思い続けたまま死ぬのだろうね、雪の日がいい
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恋のうたを詠むような女にはなりたくない　と思ってはや二十年、恋自体ない
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生といふ柩に生まれその裡（うち）で一声嗚咽する程度のこの生
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夜のアジア茶には魔術の熱があるね　星錆で淹れているんだときみは嘘言う
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ボトルメール放つがごとく親指答え「いまどうしてる？」「絶望してる」
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まどろみの電波で繋がる夢の中お母さんの声でおはよう
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酒気帯びで横になりたい本当に安楽死でもいいから本当に
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むせかえる夏の香りを蹴りながら仕事雑務雨ホットコーヒー
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話す事沢山あったはずなのにあなたに会うと全て忘れる
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如何せんセンスのNASAが露呈して 明日にはきっと後悔する
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大事なの綺麗なの好き素敵でも蹴ったら凄く飛距離がでるよ
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攻めが甘い前までの感じなら入る後半頼むしっかり取ろう！
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痛いだけ気持ち良くないと言い出せず 見えない角度で無表情喘ぎ
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アバターと人のあわいに浮かぶ念見栄る思い愛しい哀しい
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おとといのＬＩＮＥの既読が あなたの非実在性を証明する
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アカウント　作ったものの　歌詠めず 家着き果てて　ただ時過ぎにけり
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総務勤め　自分の後任の求人　電話取次　傑作だね
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お酒をね飲んでるとほらアレなんだよこういうなんかをわかってくれよ
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サッカーを応援する為準備してもうすぐ始まる頑張りましょう
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ひと仕事終えて裸足でズボンたくし上げ　水心地よき勝浦の浜
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この薬飲んでる限り悪いけどできませんねと献血ルームで
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告白を聴くもするのも赦（ゆる）される　依存症者の自助グルー プにて
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はずれなしうどん屋さんのライスカレー 辛くない味うどんだしかな？
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血まなこで半額シール探す日々　絶望を味方にして生きよ
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梅雨晴間高く巻きゆく雲を見て秋を愛しむ淋しき心
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どうであれ 恋する者も せぬ者も 等しく照らせよ ストロベリームーン
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与えよと嘆きし己（おれ）が　その手から与えしものは稲穂の小銭
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弊社から定時丁度にまろび出で帰宅すること疾風（はやて）の如し
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遠い目でつけた煙草のけむり筋　僕をからかうようにたゆたい
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シャボン玉あたしの呼気に込められた声なき声よ天まで届け
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