二人して買ったカップのコーヒーの あったかいねと湯気を分けあう
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女とは思ってなかった後輩の 黒目の綺麗さに気づく27さんじ
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くちびるを覆う刹那に駆け抜ける甘さはグラブジャムンを超える
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甘いらしいその爆薬を敷き詰めてお菓子の家を灰燼に帰す
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基地ありて 上空を飛ぶ 戦闘機 母は内地で 子の身を案じ
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たとえばさ あのとき勇気を出せてれば こんなことにはならなかったの?
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好きな色 浅葱色なり 武士達の死に装束の色とは知らず
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百均のふつうの木ベラを持て余す 子供サイズを探さなくては>手が攣りそう
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僕らみな望遠鏡は持っていて覗き込む勇気を待っている
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新しいことをはじめよう イヤホンを外して聴こえる夜風の涼しさ
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倒された怪人の爆風に混じる血肉が見えても気づかないフリを
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アイホールにラメを塗っても永遠にギャルにはならない陰キャの心
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こころなく 金もなくして残るのは 吐き気とまだ出る水の玉だけ 
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歳を得て交友関係整理する 君を残せど我は残るや
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握手会の彼は一つも喋らないだからホントにヒーローかもね
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金ピカにゴッドになってしまったねこれが望んだ最終形態フォーム
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五分進む時計を直さず引き算し まだ五分あると余裕つくりおる
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寒すぎる 冬のおかげで 一つ部屋 家族集まり 蜜柑の時間
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二度寝したかみさまの目の前に広がる白い白い白いみずうみ
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曖昧に 救われること多かりき シャープなライン 好きなくせにね
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「酢豚だよ」「豚なの?」気味ぎみ息子キミが言う 違ったいつもの「酢鶏すどり」で許して
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家を出た 10年ぶりに借りた部屋  ドアまでスキップ 新しいカギ
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めずらしく優しい言葉くれたきみ 「優しさ」れたの思い出したよ
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キムチ鍋好きと言ったら定番に辛味苦手な母のぬくもり
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「あぁそれね」みたいな顔した人がいる漏れてるんだな僕のイヤホン
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「わたくし」と「アッシ」における女子力の中央値としてaikoはいいね
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人生がトントン拍子いってたら 短歌にぶつかることもなかった
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短歌うた読んでいいねするしかできないけど みな「頑張れ」と思っているよ/ 愛瑠翔様
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スピードを落とした木馬の立て髪をつかみ損ねて一人飯食う
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お人形みたいなゆたかな黒髪で 遅めのランチにホルモン丼、ビール
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