汗かいたバスケ後の君に好きですと言えば終わるね、分かってる。夏
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タッパーの底反対に映る文字 火のそばに置かないでください
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ワイシャツをふくらましてくる風は 君に似ていた気がしてくるしい
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優しさと 柔和な心 忘れずに 他人を愛して 身を粉にしろ
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困る人 弱った人を 助けねば 地獄の使者と なにも変わらぬ
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人生に 憐みなくば 無駄なこと 食って糞して 元素に帰る
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権力や 金に魂 売り渡し 憐みもなく ただ生きる人
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心無く ただ仕事だけ してる人 まるで悪魔か 戦車のようだ
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ただ一つ わかったことが ありました。 無慈悲な人に 近寄らぬよう
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愛しても 人は思わぬ 方に行く 予想もできぬ 複雑なもの
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水をやり 雑草をとり 草を敷く それでも天気 晴れねばならぬ
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植物は 水を食べては デカくなり 光を浴びて 奇跡を起こす
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水やりを してる途中に 雨が降る 愛してみても 愛されぬまま
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「なんですか?」「これはあなたの未来です」「時間は昨日止まりましたよ」
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青空にひとつ巨大なカリフラワー 降られる前に帰ってきてね
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ハンドルを子どものようにはしゃぎ繰る眼差しいつも心躍らす
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カルパッチョほっぺが落ちるその前に生命(いのち)の重さ馳せていただく
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夜に浮かぶ狭いベッドに乗り、君のふざけた染みをなぞってみたり
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柿ピーは七対三の比率だと 我が家と同じ勢力圏か
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九時半がラストオーダー マジですか? 居酒屋ダメだガストで会おう
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晩飯は枝豆トマト玉蜀黍とうもろこし 肉は無くとも満たされる腹
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雷鳴と蒸し暑さ去り雨上がり 闇夜に祈るコロナも去れと
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雨足が強くなる度 下の子は「オバケが来た」と窓に駆け寄る
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宇宙そらの紐 蝶々結びにできたらな ドウナツの穴 君だけの僕
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父親はスマートフォンを知らぬまま 我は戦争を知らぬまま往く
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ざぶざぶと降る八月の雨になど負けじとしんに燃ゆるまぐま
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クロールに火照るうたた寝の教室を撫でつけた風 今どこを吹く
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自動車の ハイビームだけで 焼けた黒ギャル ○か×か ロービームでも焼いてるので×
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いざ行かん あれ玄関の鍵閉めた?そもそも我が家はどこでしたっけ?
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「さみしい」で汚れてしまう ぬぐっても拭ってもまだ独りぼっちだ
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