万葉の「孤悲こひ=恋」の感覚 時を超え 受け継いだような午前四時前
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憎しみに すがって生きる兵士には あの歌姫が女神に見えた
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真夜中のカップを満たす小宇宙 スプーン一杯 星を沈める
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眠れない 力を借りたい 眠剤は 次もらえるまで 2錠しかない
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家族愛 その隣には 希死念慮 知らない君の 声を読んでる
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家族愛その隣には希死念慮 見知らぬ貴方は 幸せでいて
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丑の刻 アイデンティティがない僕は 三十一字に何を残すか
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親は寝て向かいの家の蛍光灯 僕を知っているのは君だけ
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寂寞の風に吹かれて蜜が降り気づかないまま死んでいくよう
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ごめんなさい。家族の顔を浮かべ書く「先立つ不幸お許しください」
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生きててもきっと異物に過ぎないから死んで世界とひとつになりたい
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子等と向かい手を合わせましていただきます今日一番の幸を感じる
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千匹の 蝉が頭に 取り憑いて オケみたく鳴り 私は死んだ
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あなたの 弾くピアノ聴き 嫉妬する どうしてそんなに 愛込められるの
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なにもかも空っぽなのに溢れでる夢を記そう翠の吐瀉物
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ちと俺も先進的なフリをして「パートナー」とか言ってみようか
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一月後戦争が起き、人が死ぬ。その時僕は大学行ってる。
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向き合って 話していても 目を見れず 背けた先には キレイな口元
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ほんの一瞬 廻りが静かに なったとき わずかに聞こえた 君の息づかい
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ひきがねを引かせたくせに誰よりも悲しい顔をするずるい奴
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指輪からわたしがするりと抜け出して「猫みたいだ」とあなたは言った
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12歳 までしか乗れぬ ブランコに 乗った、私は 23歳
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「継続は力なり」とか言うけれど そも継続は才能も要る
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泣きし夜 こんな時こそ 一句でも 短歌詠めれば 楽になるのに
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幸せに なりたいだけだ ふたりきり あなたの声を 聞きたいだけだ
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ドア閉めて 独りに嘆き 泣いた夜 朝迎えると 窓から光
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好きなのはあの頃の風 風は声 声は思い出 思い出は君
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アルデンテの良さが分からぬ君と交わる私の焼き加減はウェルダン
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愛なんてボタンの数だけ取り外し可能な限り偽りのシャツ
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君への想いを 例えるならば 弦の切れた ギターのようだ 引(弾)くに引けない
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