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カチカチと時計の音が飽和する目を閉じ開いてもただ深い黒
2
手の中でくるくるまわれ輪廻の輪 センセイ私と踊って頂戴
0
爽
(
さわ
)
やかに驚かされる感覚が閉じた小部屋を外へと開く
3
木塀より
覗
(
のぞ
)
く柿ありさながらに昭和の
磯野
(
いその
)
邸よと興じ
2
「午前四時、星を見ながら待ってます。きさらぎ駅の朽ちたホームで」
(
むちゃくちゃな虚言癖でも君ならば事実に変えてくれる気がして
)
11
明日から働かなくていいなんて! 鹿肉バーガー! プレモル! 乾杯!!!!!!!!!!
3
いざゆかん たつべき時は今なるぞ きょうは仕事を辞めてきました
4
はさみ糊爪切り太めのボールペン 誰を待ってるわけでもなし
1
友達のその友達の友達の 友達の友 うなじかわいい
2
光り翳り表と裏を晒しつつくるくる落ちくる木の葉のこころ
1
ことのはの未来へ脱皮せむとしてかげろふの翅ひかり震へぬ
3
翳と翳かさなりあひて翳を増し光となりぬる黄菊の秘密
2
ひとくちで素直なぼくになるような白いスープを月の光で
2
止んだ途端恋しく思う蝉時雨 あんなに疎んでいたというのに
2
新しく知った言葉を口ずさみ指折り数える三十一音
3
(
ぬ
)
け落ちたあるいは
██
(
け
)
した
音節がすずろな舌に屯している
7
溶け落ちた記憶の縁に夏色の複合体が吊されている
3
寒いのは嫌だ嫌だと言いながら 降らぬ降らぬと空を見上げる
1
恋人に多くは望まないけれど 声が綺麗な人ではあって
3
僕たちが直面してる労働を「普通」と言えば「普通」になるぞ
3
どこまでものがれられぬかこの業は おれのこころは雪でできてる
1
ふるさとを はるか南にのがれ来て 今は墨絵の雪ぞ
愛
(
かな
)
しき
2
ふるさとの 酒をちびちびなめながら いつまでもつか どこで買えるか
2
今日のオレ 昨日のワタシ 明日のボク 変幻自在さ 何でもなれるさ
1
さらさらと羅線はみ出す君の字に恋したなんて言わないズルさ
2
病床の 霞んだ景色 白い部屋 真っ赤な咳に 「生」を感じる
4
いつもよりメイクが上手くいったから、今日の私はちょっと可愛い。
2
失った日々を探して彷徨うの「あの夏」なんてほんとは無いのに!
5
文字数を合わせるために変えられる一人称のなんと儚い
6
幸せになりたいと思う午前二時
この青い鳥
(
ツイッター
)
は幸福なのか
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