虫よけもそんなに効かぬ気休めにスプレー振るはたから蚊が寄るよ
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ジェイソンに怯えた涙も今は枯れ擦れた心が 悲しきままに
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梅雨入るも旧暦五月なかばなり 今朝は陽がさす 皐月さつき晴れだな
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唐突に時空を超えてシンクロす穂村弘の短歌のガチャポン
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残り湯を共に使おう洗濯機君吸うよこで頭をあらふ
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蚤取りの猫の毛並みをかき分けて年老いたるをあらためて知る
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どこぞやの将軍様のお気に入り危なかしきはロケット花火
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レクサスにいつかと願い乗る中古プリウスばかりなぜに責めるか!
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秋刀魚焼く七輪前に目が霞み落涙の陽に侘びしき我が身
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おパンツが見えそなスカート駆け抜けてヒヤヒヤするはこちらであった
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子を信じ ただ傍にいて ひたすらに ただ信じて 日々願うのみ
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回る寿司百円ばかり目に留まり財布の紐の堅きは増して
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マッチングアプリで連れ添い探す者愚かと笑う僕は老害
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何しよう?予定無き日の始まりに お茶は朝づみペパーミントで
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人のため何かしたいと思ふ日の 空は大きく 我は小さき
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贅沢は 朝五時の風 窓越しの まだ寝てていい今日は土曜日
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いつだって恋に悩める僕を見て 涼しい顔してAI笑う
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ふるさとのおすもうさんの西瓜食む こころにひびく大地讃頌
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梅雨入りの宣言の日に小望月清けきルナと夜遊びしてる
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夏至の朝、パナマ帽をかぶりて出勤す。これでも「お爺ちゃん先生」とナースら呼ぶか
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あの人は私専用ねこじゃらし寄って離れて心踊らす
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冷蔵庫最上段に寝かせてたみる炭酸水たんさんみぬ炭酸水たんさん
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「この愛はいつでもここにあるから」を、飲み込み君の幸せ祈る
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人貌は眉の作りが決め手だと学んだ技で人生を変える
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眉毛など整えたあと眼鏡かけ手鏡を見た顔は忘れぬ
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顔剃りも眉カットすら知らぬと言う超頭脳派の青年が居り
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独り手を 見てはだあれも繋がない 淋しいお前 握って熱く
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海がある街の死にたいわたしはもはや逃げ場がないように思う
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泡沫に消える金は汗の味知らぬ子らの大盤振る舞い
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垂乳根を求めて囁くこの声は我には叫びとなりて聞こゆ
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