寒さ増し ますます猫の まるまりも どんどんまるく まるまっていく
9
ひとひらのゆきの欠片を手にとれば 街の灯りはふたりを照らして
7
空調は19度という指示が来たそれもう暖房を動かす意味がないのでは? 雪国にある国立大学
11
大企業 「やばい」「えぐい」しか言わぬ 語彙力のない採用担当
8
実は私 金木犀のアレルギー 甘い香りは手ごわい強敵
5
インターン 会社の印象悪くとも きちんと深くお辞儀はしておく
8
んーまっ 大好きな猫へ んーまっ 帰ってくる顔 うーわ…
5
「医者いらず」偉そうな君はいないけど林檎はいまも僕のお守り
10
飛び込んだ君の瞳が輝いた 映さないでよ醜い僕を
3
ねこたちが近くにいるのは「飼い主を守ろうとする説」なんといじらしい
12
断捨離で『おもちゃの缶詰』真っ先に捨てた私は一味違う
9
哀しみも いつかは僕の 風となり 冬春夏ふゆはるなつと 流れてゆくよ
7
「諦めたら そこで試合終了だ!」 とっくに君とは 終わっているさ
4
いいひざの日にたまたまか 膝痛し 明朝あすのスクワットはお休みしよう
4
もう一度出会えたならば幸せになるため関わらないでいようね
3
綱渡りしてるみたいな毎日を バランス保ち私は生きる
13
月影に ひとりじゃないよ ささやかれ 明日を生きる 勇気をもらう
16
「人道に配慮しながら戦争をする」というおぞましい矛盾
14
怒ってる (図書館奥にある上手いゲルニカの模写) 君の顔
1
時間直線 身体からだがあれば 君のもとへ跳ぶよシークバー
1
転校を繰りかえすたび薄れてく 親友だったあの娘の名前
11
「またね」ってもう会えないのにそう言って 滲んだ夜の高速道路
2
こがらしと かんせつつうと かぜがきて 葛根湯やら バファリン連投
16
泣いたら軽くなるよ 君のGはロケット打ち上げの何倍?
2
藤井さん 賞ことわれば 後難こわ じゃにーず事務所と おんなじ構図 /みそひと川柳w
6
正月にパズル誌購入即放置 夏に発掘(毎年恒例)
6
降る雪が心躍らす頃だった嘘は悪だと信じてたんだ
20
テーブルを拭いたそばから菓子の粉こぼす夫と三十三年
22
悲しみの外にいる罪悪感と安堵を乗せてバスは満員
12
ミキちゃんにとても似ていた初恋に 今年の紅白きっと観るべし
3