一般に 人は心を 見せぬもの 警戒心で 垣根を作る
0
弱き者 苦しみ者の そばに生き 憐れみに満ち そおっと愛せ
0
存在を 宝石ごとく 輝かす 磨けば愛の 至宝となりて
0
強くなれ 愛されるほど 弱くなり 愛するほどに 磨かれるから
0
好き嫌い 言ってるうちは まだ子供 大人になれば 全てを愛す
0
幸せは 愛の心で 決まるもの 愛を失くして 存在もなし
0
愛すれば 他人の言葉は 風のよう 甘き言葉は 海風のよう
0
君が前忘れて帰ったパピコ半分こ青春もどきのレモン
2
コールスロー仕事帰りの君に押しつけたら「コルハラ」と笑う君
0
約束より今はくちづけだけ欲しい明日あの子にするより多く
1
人ごみを抜けたけれども気づかないふりしてつないでいたいこの手を
2
目醒めては我を再び我と呼ぶこの誰なるかを知らず未だに
4
つらくともいのちそまつにするなよと ひゃくねんまえのそせんのこえがして
1
御茶ノ水改札一歩踏み出せば 身体の奥よりほっと熱い息
4
自由なら 鎧は捨てよ その代わり 大きな翼 天空を舞う
1
傷つけば もう傷つかぬ ようにする 防御のための 鎧をつける
1
人間は 傷つくことを 恐れれば 心を閉じて 話もしない
0
呆然と流されてきてふるさとの 荒れ果てし野にわれ一人立つ
2
時は来て流木岸に打ち上げて 大海の夢南風の記憶
1
くしゃくしゃのビニールで文庫を包む 自分が旅の最中と気づく
3
黄昏に背中を押され手をつなぐこの温もりを何と呼ぼうか
4
かわいらしいカフェのメニューに「かぷちーの」ふぅんなるほどふぅんなるほど
7
縁深き友と再び会いし夢 時空飛びても僕らは変わらじ
2
汗と涙を 流しながら 食べている 君の苦手な 辛いカレーを
2
黄昏時 二人を照らす 夕照せきしょう 映ってるのは 二人の影
0
鴨川に側溝白く流れ入り 今日一日も久遠となりぬ
3
パシッとコーラ開けて飲む 青春のまま老いてゆく
2
患者から「足怪我してるの?」と思いやり つま先歩きはぼくの癖
0
風に触れ 開いた窓からは雨音 夢の残滓に思いを馳せる
1
ためらったつもりはさらさらないのに結果としてのためらい傷よ
2