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あの空にウインクひとつしてみたの 父さんわたし元気でいます
34
「次」なんて もうないんだよ私達 物理の授業 今日で最後
5
胃が痛い されど悔いなし 昨晩の 焼き肉うまし たまの贅沢
9
無意識に 鼻歌が出る そんな日は 機嫌とれてる かかれエンジン
10
終
(
つい
)
の
家
(
や
)
を定め訪ねるあの場所へ帰って来たよ十五の私
8
空腹が心地良いときだってある 浅い水たまりにつくる波面
4
打ち抜いた。街の彩度が高すぎて、 太陽のことを静かにそっと。
6
大嵐ガタガタ唸るガラス窓真っ暗闇に不安が募る
6
「気を付けて」そうは言っても気付けない詐欺の手口は巧妙すぎて
10
独りにはなりたくなくて部屋のドア開けっぱなしの気まぐれ 初秋
13
僕達は平行ではなく離れゆくあの日は確かに交わっていた
5
連帯もなくてひとりの膚を抱く わが同一性を照らす雲雲
6
バウムクーヘンはじっこ噛みぬ 夏暦忘れんときに驟雨来たりて
4
オモチャ売るためのアニメと蔑むな止むに止まれぬ大人の事情
9
「ほんとうに会いたい人には簡単に会えないものよ」また年をとる
10
なんでなん? なんで無茶振りやらかした? やしきたかじん 『砂の十字架』/たかじんさんは何も悪くない!
6
悩みごと悲しいこともないはずが秋めく景色胸が切なく
22
いごこちの よさにこだわるの ねこだから ほんとにすきな ものがいちばん
14
去年
(
きょねん
)
から
一日一首
(
いちにちいっしゅ
)
一年後
(
いちねんご
)
続
(
つづ
)
けた
今日
(
きょう
)
は
短歌記念日
(
たんかきねんび
)
14
抱き枕欲しがる伯母のわがままは 誰をも知らぬ孤独の化身
12
百七の歳を重ねし伯母の眼に 時々映る遠くの景色
17
子供って親を選んで生まれると 読んだ瞬間涙が溢れた
11
長男
(
きみ
)
からの「泊まりに来ない?」LINE来る 鼻歌まじりで準備進める
17
台風の胸痛ませる天気図の 赤色の下いる人思ふ
11
通せんぼした秋茜追い越して まだ夏の中生きてる私
7
雨や風打ちつけられし木の間からひそかに実る青胡桃かな
15
光さし天使のはしご降りてきて濁流の川清き流れに
10
主治医なる 我より数齢若き人 体調戻らず退職と聞く
14
米騒動暴れん坊の将軍が現世にいたなら成敗するのか/米将軍
9
併泳魚
(
へいえいぎょ
)
みたいな湿度を連れくぐる マルイのウィンドウ マネキンは夏
8
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