お役所の冷たい態度にたじろぐが相続登記やらねばならぬ(罰金はイヤ)
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呉に負けし越の民らは日本へ来て稲作の技術を広めしとふ
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「うまくいく」この耳でそう聞いたから きっと全部がうまくいきます
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リンリンとミンミンがなく境目をテーキーラサンライズ噛み飛ぶ
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空缶のバドワイザーが二本あるおそらく昨夜の恋をしってる
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広大な玉ねぎ畑は収穫期大きなコンテナいくつも並ぶ
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目覚めれば老猫の寝顔どアップでこんな愛しい時をありがとう
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ニキビって青春のシンボルだから 右ほほのこれただの吹き出物
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「ポリンキー」「スコーン」なんと懐かしき CMソングは耳に残るね
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久々に次男坊じなんぼと飲むビールかな 夏も終わりの月が明るい
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介護する私の腕も上がりけり カツ丼食べる肌ツヤの母 (介護)
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幼子を上手にあやす我が息子やっぱり弟欲しかったよね
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未開封みかいふう 使つかわなかった ダンボール そのまま次の ひっこし先へ
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きらっきらスターマインもいいけれど線香花火ドラマあるよね
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普通ってどこまで余白があるのかな 私はそれを外れただろうか
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頑張れと口癖なのか言うけれど欲しい言葉はそれじゃないんだ
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な忘れめ 河向かわむこうから呼ぶ君は十七としちのままに くび
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黒猫は きんいろおめめも かわいいね 黒猫感謝の日であるらしい
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香港のカフェで出会った青年ら忘れ得ぬまま半世紀過ぐ (ハイセンスな大学生だった)
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じいちゃんの電波時計が壊れてるせっかくだからいいの買おうか
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ずるずると 関係続けて 今になる 明日切ろうか 小指の糸を
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ふるさとの長く思えた通学路今日歩いたら短く思えり
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観客の拍手の音は楽屋から漏れ出す怒号をのみこんでいく
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いつからか辛味からみ苦手が味覚まで衰えてきてグルメ返上
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触れないでいれば在るかも分からないはずだからもう返事はしない
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空蝉にあつまる蟻を見下ろしたわたしはかてを待つだけの雛
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どんな子も自由に生きられる家の床束ゆかづかになる覚悟ができた
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炎天の夕焼けを負ふ入道はつめたい風を平野におろす
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夕立と ぬくい水道 外気温 居残る夏の 情熱いかに 
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押し流すカートのなかの命綱逢魔時おうまがときに回遊魚満つ
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