またね、と言って君は去っていった ただ春の夜の匂いを残して
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ほし空は宇宙を巡る暗き墓標 昨夜も名もなき星が死んだ
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草笛を吹けずに洩れてゆく息を四月の風より風だと思う
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契約の更新をしよう来年もずっとあなたを好きでいること
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親や子を詠む歌を見て疚しくて 道ならぬ恋の我は親不孝
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雲一つ ない青空を 飛び回る 小鳥が告げる 初夏の訪れ
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逃げる子にママはオムツをつけられぬ高速ハイハイつかまるもんか
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スマホ持ちシャッターチャンスあわててる 若者寄りてボタンをポンと
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愛おしい地球を僕が守るんだ 自然破壊で今日を暮らして
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失礼だ!戦争反対唱えるな! 戦で食ってる国もあるのに!
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100万円 拾って動揺しましたが 俺の権利は数万円のみ
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100万円 警察官が数えてる 俺の金ではないのに待つ身
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100万円拾い届けて電話来て 酔っていたのであとは忘れた
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年頃の姪と話すは推しのネタ全てが理想お目が高いね
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満開の桜愛でつつぽっぽ焼きみんなで分ける甘い幸せ
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誤差でもいい 100gでも 軽くあれ 祈りよ届け ヘルスメーター
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散りかけの桜並木でうわのそら掴み損ねた結句探して
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儚くも 踊り子の様 ひらひらと 季節は進み 我も踏み出す
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不要物 ばっさばっさと 切り捨てて スッキリ綺麗に まわりも自分も
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風そよと西空まぶし春夕焼け 木々をねぐらの鳥影に照る
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「はじめからタイプじゃないよ」君の背にそっとつぶやき恋のおしまい
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いつだって君の視線の先にいて君のことばの意味になりたい
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誰一人聴いたことないその響きそんな言葉を探して今日も
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末娘の四十五しじふご歳を祝ひしにカード作りはAI頼み
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ボロボロの飯に水入れ温める粥を啜って今夜は眠る
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八月に 死ぬと知ってて 来る彼女 五月の安らぎ 思い出になる
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日曜の 朝はシーツに くるまって あなたの身体の 輪郭をなぞる
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王国に 迎えてあげる お姫様 世界を変える ことが出来れば
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好きだって 手を取り合って 祈るだけ たとえ全てを 失ったって
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助けてよ 誰でも良くは 無いけれど 孤独に耐える程 若くないのよ
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