作法とかちょっとあんまりわからずに 魚のフィレをぎこちなく食う
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先輩と語り合うのは仕事話 学生にはよくわからないけど
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苦いのでビールはあまり飲めないが 嫌いではない 微妙なちがい
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早朝にひとりで降り立つ異国の地 心細さに負けそうになる
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初恋がほろ苦いならその方がいいよ モスのシェイクが正解
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葉盛りも 去って残るは 雨、風と どこかの家の カレーの匂い
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手帳の君の顔は凛々りりしい 1番に見せに来てくれたんだね
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雨上がり 少し酸っぱい 風が吹き 日差しを待って 行く帰り道
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海からの厄災の予感ひしひしと焼き殺された鳶の死骸
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例えばね晴れた日の影の暗さとか感じる僕の歪んだ知覚
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願いとか希望のイメージ空超えて僕を突き抜け自転軸の槍
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忘れまじこのクソジジイピノ食べたハーゲンダッツをお詫びにこれと
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こんなにも降り注ぐ雨の中ならいちばんの嘘をつけるだろう
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サリーとか、アンのこととか分からない 手札のババも永住するらしい
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ひらがなのように生きては死ぬ君のいつかに僕は居られるのかな
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泣き叫び揺れる迷子の後毛おくれげはあぶれたことを気にもとめずに
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昔みた夢を見れないぼやけてる夢の見過ぎか眼鏡が欲しい
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私から眼鏡を外すその体 モネが描いたの?輪郭が揺れる
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「低気圧!貴様のせいだ」と言い訳し 眠気に食欲、身体の重み
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蒸発す太陽の涙今もまだ地球人は知る由もない
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義母かあさんパパが買ってきてくれたよ おはぎそなえた義母ははの命日
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病床で高い発熱赤面の君を見つめる僕はひまわり
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夏終わる金魚の群れの死するまで鰭濁るまで語る悲歌なし
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北に行く列車に乗りて冷房車きっとこのままシベリア送り
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引き延ばす癖が抜けないあの人も遺書はきっちり期限前提出
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「空けてきた」 夜空に漏れた太陽光 指差す君はアマテラスかも
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「人でなし」と言われていつも嬉しくなるエイリアンと呼ばれた君と
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配信をやめないで欲しと願い込め君と歌にたまにいいね
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どこそこの専用パレットうちに来た 北から南旅してるのか
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精算機りは800円なのに小銭で1000円お前も夏バテか
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