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欠け落ちる言葉のニュアンス感情も余さず包んで届きますよう
11
幼な子が愛しき日々の吾子映す 走馬灯のごと立ちては消えて
13
天地を繋ぐかそけき遠雷よ、ちょっと待ってよ置いてかないで
3
火の先に君が待とうと竦む指、資格で言えば恋ではあるまい
4
思い立つヒラヒラ人参スープの具ひとかきひとかき地味にしんどい
14
巣立つ日に残されたのはスニーカーこれは錨と動かせぬまま
9
誰でもない己で己を励まして
術
(
うた
)
を知つてるお前は強い
10
抗える訳もないから流れゆく時の流れの最後尾にて
6
ぬくもりがほんの一瞬広がつた時代おくれの缶コーヒーで
7
冷や水をぶつかけられた朝刊のときどき頼む会社倒産
5
スマホ用タッチペンを持ちながら指で画面をタッチしている
14
住宅街 愛が欲しくて眺めてたカーテン越しのツリーの灯り
18
婆さんに教えてもらい話し聞く 雨の日の午後コインランドリー
8
禁断の実をほおばって下界にて暴るる熊の行く先はどこ
17
コート着て手袋はめてマフラして ふと横見れば半袖の人(不思議としか)
12
隣席の営業の声淀みなく お子様の為 くり返しをり
26
山あいの我が家をかすめ流れたり 流星群は宇宙旅して
14
毎日を「最後の日」とし始めたり 朝の覚悟と穏やかな夜
12
月も見た 冴え冴えとあかるき半月で あの月もきっと 見守ってくれる>タヌ猫の血液検査、かなうなら、なんともありませんように‥
12
ラベンダー香るお茶にて こころをば 落ち着けてみる ちょっと深呼吸
17
決めつけているよで なんだか鬱だから「長い長いさんぽ」(著者・須藤真澄さん)カートには入れない
9
おとなしい
長女猫
(
あのこ
)
は今は守り神 体重激減のタヌ猫 護ってね
11
この
動物病院
(
びょういん
)
来ると記憶が蘇る
長女猫
(
あのこ
)
の最期(最期の最期は)それはひっそりと>十二年前の記憶
13
「元気?」とは
獣医さん
(
せんせい
)
それは我のこと?
猫
(
タヌ
)
のことかしら どっちとも取れた
14
ママいない爺と手つなぎ遊び場の手のかたちした紅葉を拾う \ 三歳
28
未明夜 ハンドル握る 振動と 今日の長さ 寒さに冴える
8
肌を刺す 冷え込む師走の冬空に 氷のような 有明の月
22
栗の身の、刺ある服に、守られし、美味しく熟れて、食卓飾る。
7
マーシャルに戒厳令(martial law)と保安官(Marshal)。スペルの違ひに今さら気づく
6
後向きな気持ちを励ます曲にしたスマホアラームの音 優しくもありザンコクでもあり
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