眠れずに 泣き疲れては 成れの果て 夜更かし怪獣 毛布の中で
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来年は年女なる ねこ母よ 辰年お菓子をつい見てしまふ
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合格の 報告受ける 喜びと 三月に来る 別れを悟る
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北の国、コットンとまったりお元気でした
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愚問だね 私が豊か なぜなのか 君を幸せに するためだろう?
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気遣いが 負担なること 知らずいて 自己満足の 薄さの悲し
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意志ありて 背筋の伸びし 人であれ 心はいつも そうささやけど 
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山の上 ちょうどよい月 転がりて 冬が近づく 今日から師走
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敬虔なクリスチャンでもありません曹洞宗もクリスマスをする
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「お尻をね ストーブさんがかじったの」孫のお尻の 火傷の赤よ
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好きって一方通行ばっかり 交差点どこよ
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体から ホントの心 取り出して ちょっとつねって 両手で包む
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夏から秋 毎夜掛け布団三つ折りし ねこが寝床に来るの待ってた>ひとりは年じゅう足元に
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石けんの香りのする手で ねこを抱き 寝室に運び おやすみタイム
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振り向いて ほしくて君に 貢ぎ物 ご所望品は ちゅーるでしょうか?
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あんなこと こんなことあり 今日終わる やっぱり今日も幸せだった
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ネタ切れの予感到来 生憎のお天気ですがお元気ですか
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夫婦岩激しく叩く波しぶき夫との歩みたかが五十年
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年末を追い立てているライオンのような画面と向かいあう夜
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お化粧も おしゃれも板に ついた頃 笑顔であなたに 会えるのかしら
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幼き日馬草と呼ばれしえん麦を老いて喰む日々オートミールと
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さだまさしの歳時記聞いて涙ぐむ若くもないのに微かな失恋
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清水(きよみず)のライトアップの一筋は浄土に続くきざはしのごと
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白昼夢/傾いた塔/摩天楼/桜吹雪に散る砂時計
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人生の「いいねボタン」をそっと押し妻と見上げる七日目の月
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波乗れず 群れからはぐれ岸辺着 ペットボトルとキャップの色違い  
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還元率悩むレジ前「ペイペイ」か「いつもニコニコ現金払い」
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ギフテッド 程頭の良いわけ ではないが 同級生より 少し年上
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鬱になる くらい繊細 共感力 高い人じゃなきゃ 仲良くなれない
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高頭脳 同程度の友 男子だけ 会話のレベル 下げたくはない
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