円卓にいとこ煮出され アクとれぬ汁呑む 訊かれた―「お前ドコ大?」
2
「傍に居て」その一言が透明で影に溶けては「何も無いよ」と
4
月明かり照らす夜空のひつじ雲 秋の夜長を静かに飾り
18
番長はどうしてもヤスアキ使いたい 我等は耐えて応援するだけ(ベイファン限定すみません)
7
また今日も出せない手紙積み重ねやっぱり雨も苦手なままで
6
秋なれど朧月夜の薄明り ぬるい空気で煙草でも吸う
8
ひとりねの朧月よに絡める 金木犀きんもくせいの姿あらねど
12
夕方の商店街選挙候補者が歩きながら演説す
6
怒らない 心に決めた 標準を 固く守りて 馬鹿にされてる
5
子供には からかわれるし 女には 命令されて おいぼれ爺
4
フリクション半身残し手帳に留まる 殺人事件のよう
4
豆苗としめじベーコン バターしょうゆ 秋の味覚だ きのこが美味い
16
ぼへさんの「略奪愛」が気になって ググってみたよやっぱ大映テレビ(笑)
9
口元を指せばおはなと答える甥っ子 全てをまるっと愛す
5
ヨーグルトをゴゴガと呼ぶ甥に 昔の私を重ねる母の目
5
本捲る指のささくれに気付く 貴方は気付かないでちょうだい
3
おそろしい時間でしたね、くわしくは存じませんが紅茶をどうぞ
9
久々に書いてみようか 指先は書けなくなった 夢物語
5
縋れども 縋れるほどに 崩れ行く 希望は正に 泡沫Utakata如く
4
踏んづけたチューイングガムにありがとう 背が伸びている二十五の秋
7
やめるんだ、すずちゃんだめだ、やめるんだ(棒)いやだよアニキ!好きなの抱いて!(棒)/『略奪愛・アブない女』より
6
どこからやり直せばいい いつまでも新卒 毎月胃腸炎
5
思いつき 行動したら 最高や 良かれ悪かれ 我の宝に
7
聞いてみて 同士が多く 気が付いた 「割とどこにも 同士は居る」と
7
意味を捨て問いを捨てたら過去も捨て時間捨てれば身軽になりし
13
入院の話をすれば「私も」と目を患ゐる知人の多し
11
うす暗い診察室で腕をくむ写真撮影待つ左目は
7
昼前の待合室の長い椅子行き交う人の靴をみており
13
人は四季 風の旅路に浮かぶ舟 散りゆく花も波にきらめき
8
ときどきに恐ろしくなるこの口はわたしが第一志望だったか
7