春眠の居眠りしつつ母さんは車椅子ごと車に積まれ(デイサービスへ)
23
左手に残るやけどの傷痕を添えるあなたの手が隠す事
7
出汁変えた? 前のがいい という君へ わたしも前の 君がよかった。
8
充分に爺(じじい)なのだが風格が想う爺(じじい)の体を成さない
12
「けんぢきらいだってよだかをほしにして あたしをうえばかりむかせるもの」
6
社会人道行く横のユキヤナギ頭下げても花盛りかな
9
なんにでもきまりがありつきはこのほしにせなかをみせないきずだらけの
5
不自由を持ちて集まるデイケアにスタッフの声明るく響く
13
春なのに寒の戻りのしとど雨 泣き濡れているLovegrass(愛の草)たち
9
さっきから 家の裏手で雉が鳴く お互い元気で 冬を越せたね
24
今年初 夜十一時の浴室で カエルのソロの歌声をきく
19
泣いたままケアせず寝ちゃって目腫れかな 構わぬ 出かける先は病院
14
食べるより寝るがしあわせ ランチをば 無しにしアラーム2回遅らす>昼から婦人科
14
つーしょっと おみみがよっつ ならんでる ねこ冬ベッド まだつかうのよ
14
雨だとて薬の切れ目は細々(こまごま)と出る強者(つわもの)も残りひと月/花粉
14
庭先に今年も咲いた三色の桃の花傘赤白ピンク
12
山菜の 出る場所変わらず 人おらず それにつけても 早期復興
4
冬物の クリーニング 品少なく それにつけても 早期復興
2
辞める人 続ける人に 岐路の春 それにつけても 早期復興
2
停電に 備えしランプ たまに点け それにつけても 早期復興
3
ブルーシート なくなるまで あと何日 それにつけても 早期復興
3
残されし 半壊住宅 猫の影 それにつけても 早期復興
4
暫定の 税率使って 出来ぬものか それにつけても 早期復興
2
あんたより 親父のようだと慕われる そんな男になってやるから
8
まだ半分 空き地の増える ばかりなり それにつけても 早期復興
2
美容院 消息話題 ばかりなり それにつけても 早期復興
3
病院の 待合室に 人も絶え それにつけても 早期復興
2
大鍋にカレー仕込みて春休み孫ら食らひて鍋底笑ふ 
17
桜雨 花と一緒に濡れようぞ 新しい道 明日は晴れるや
9
このままではおへそを売らねばならぬと二学期の通知表を手に思う
3