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花なんぞ
糧
(
かて
)
にもならぬと無愛想に キンクロハジロ丸く浮かんで
10
川風でなお四分咲きや土手桜 ゆるゆるとした時の解凍
14
ため息でごまかしている 本当は駆ける電車に触れてみたいの
3
指先の冷たさが寂しさに変わる 君に会えない夜を数える
5
わたあめが如き君の愛 甘しちょっと息苦し雨降りてまぼろし
3
この傷は私だけのもの花びらでやはく
包
(
くる
)
みて歩を進めたり
9
紫のしたたるみづはあでやかにいのちうるほすあなたの巨峰
6
将門公もコスプレ愛でり
霊
(
だれ
)
も
天照
(
かれ
)
もが祭り好き
2
目に涙 カラのコーンを握りしめ 落ちたアイスを吾子は見つめる
9
新ドラマどれなら二人で見れるだろう 減りゆく会話の種を撒かねば
11
今はもう世界の星のあなたにも 一人泣く夜があったのでしょうか
4
寝坊して 仕事休んで 天井と壁をながめる刑に処される
20
肩書か母か娘かぼかされた女の生きた証は遺り/百人一首
7
風強く さくら舞い散る ひらひらと 小学校も神社も満開
17
お会計70人ほど待ちました 薬診自体は30秒ほど(これだから大きい病院はー)
14
いろいろな味や香りをつけた酒 おもしろいけど総じて甘い(肴に合わない)
10
春雨や 全部纏めて炒めたる 桜の仇だ悪く思うな
6
何事を期待してるか猫さんは先回りして振り返っては
15
母の愚痴 聞き役の私 生まれながらに便利なグッズ
3
私の猫も母の私も同じ 懐く猫に抱く憐憫
3
やっぱりねアナログがいい アルバムを開けばそこに家族の笑顔
37
栓をして心臓になる頭まで小さな鯨が沈む暗闇
5
喫茶去
(
きっさこ
)
や イーロンマスクの一日と我の一日 比ぶ是非なき
8
ようやくひび割れ治りつつ、あいたた、まだ健康骨なりきれず
5
非常ベル押してしまいたい衝動を抑えて今日も大人でいるよ
12
ぐちゃぐちゃに 人の心を汚しては 掃除もしない 忘れないから
9
春雨や ちひさく濡れる桜たち 陽が差さずとも美しからむ
18
うかうかと 春の陽気に 誘われて 何も持たずに ここまで来たの
10
自転車を 気分爽快 走らせて 店に着いたが 身ひとつだとは
13
平日の 見慣れた車窓 開花した桜に染まる 景色にも春
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