ねことねこ お昼寝時の距離縮まりて うちにも秋が訪れたかな
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八百屋さん シャインマスカットは手が出なく 衝動買いのゴーヤ20円
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温水の気遣いうれし  洗顔に急ぎ足なる秋のはじまる
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さいしょから ねらいは預貯金 ︵郵政︶民営化 特区に外資 ハゲタカ︵個人向け︶ファンド
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ねこたちはミニの枕を気に入りて 交互に使う もひとつ買うかい?
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見つからぬ暫く書かずねたのか木目は楓気に入りの万年筆ペン
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あせも跡乾燥肌と混在し塗るのいそがし秋の入口
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生活を生命を活かすと読むならば私は何を活かすべきかと
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いち早く色付き始む 公園のもみじ ぱしゃりとスマホに収め
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お気に入り猫スケジュール帳 来年のが もう出ているわ そんな季節か
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秋分も祭りも終わり風変わる一枚羽織る朝の納品
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上の子は財布と母に相談しクジ二回引く下が居ぬ間に
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「にんげんがたくさんいる」と下の子はアフターコロナの田舎の子ども
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アテレコでピンチの後の大逆転ちょっと太めの仮面ライダー
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甚平着て神輿と山車を追い抜いた 仮面ライダーショーが始まる
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油断して赤く焼けたる足首を 朝の涼風すずかぜ 優しく冷やし
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弱気き 遠慮の肩支え 暖かき ひかりへ委ねる 介護の君に
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沖縄の宝石のような青色を持ち帰りたくて探すシーグラス
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ホタルが棲む歌舞伎町に灯るネオン ぼんやりとした涙が流れた 
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アザラシはふとしたときのやわらかさ、芯の強さをかわいさとよぶ
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やっときた 秋の空気にくしゃみして 大布団だす パジャマ着る
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平凡に生活をする毎日が最も難易度高い実感
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あしびきの山の嵐の寒けきにふんどし欲しと松茸の泣く
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独りでも ずっといれたのに 君の愛 触れたからもう さみしさ消えない
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ひまわりを 君に贈ろう 行方先が 日向の未来みちの 畑のように
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ネイティブが ひょいと超えてく 意思疎通 Re:から始めて 戸惑う私。
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ぷちぷちと LINEに文字を 埋めてみて 送れず消して 繰り返してる
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青い月橙の窓唐突に秋は来たらし心地よき宵
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明日あすこそはあしたこそはと言い聞かせ怠惰なる身をベッドに沈む
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人により生まれた過去は消せないが、未来は変えられるよ(どのように?)
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