手を眺め不安に駆られ外へ出る月の光が冷たく刺さる
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シーインのとこで左に曲がれます シーインのとこで曲がれればですけど
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昼下がりの君の寝顔があどけなくてなんとなくで触れたくなる
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何とキスしてても好きなの 苦しいよ 心と全部返してほしい
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手首すらうまく切れないこの僕が 恋の歌など歌えるはずない
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明日は「主婦休みの日」とか言われても キムチの賞味期限過ぎそうなのよ
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かみさまはふたりぼっちのぼくたちに愛の続きを教えてくれる
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ゴール裏 叫ぶ 歌う ジャンプする 非日常で命の洗濯
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アウェイ試合 晴れの国にて 炎天下 化粧も日焼け止めも流れ落ち
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点火するようにコキアは色づいてクレッシェンドで秋が駆け出す
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主旋律奏でるように街を行くあたらしい靴履いた秋晴れ
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うちの猫ら ぽんぽんみせて眠りこけ やせいってにゃに?おいしい?の世界
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アフタヌーンティーといふ名のお茶淹れる お供はスコーンかサンドイッチか
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駅中で けん玉売りし 特売会 我が小童の 頃思う秋分
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君のそのまんなかで脈打つ柘榴 触れたい、指が熱で灼けても
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部屋を出て 澄んだ空気が 肺満たす 夏は過ぎたが よし頑張ろう
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こうじょさま ころなめされ 公務休 ねがってみるは トットリの休日 / 皇太子銀ブラ事件( 笑 )
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生活は絶望的な営みで終わりに向かって歩いてどうする
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カーディガン羽織って隠す半袖の形に焼けた二の腕と夏
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別製のスピログラフで描いてくれ キリキリ歪む僕の心臓
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鳩も数えやすい秋晴れの下にて掃除機で朝蜘蛛吸う朝
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「おはぎ」食べ 今は全国それぞれの 故郷ふるさとかおる 彼岸菓子かな
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夢の中 二度と会えない人達に 会えた悦び 彼岸花咲く
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「もういいや。」 澄ました顔は 斜め前 一人の夏よ 君にさよなら
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深緑の 山を背にして 後ろから 今、そよ風が 一吹き君に
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いつからか 敬語の君に 逆戻り もう少しだけ 夏がよかった
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そうすれば他人なんて消えてしまうんじゃないの。草や木になればさ
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夏去りて 風色変わる 夕の路 宵待の吾に 寂し色の風吹く
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にちようび 特別感もとめ 朝食のパンにクッキー一枚つける
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いっしょに書いた短冊も か細い竹に括り付けたし もう行こう
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