愛してる何度言えども儚くて掴めない君何処へ逃げ去る
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音たてず檸檬れもんの砂が落ち行くに似たりと思う娑婆の明け暮れ
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あの夏は恋にするには痛すぎる ぜんぶ燃やし尽くしてほしい
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4時の別れ話が終わったら 最後のツイスターゲーム、いざ
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雨上がり眼鏡を通し見えたのは円の光が鏤む世界
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シャンパンをかけ合う歓喜の仲間らにロサンゼルスの月もほろ酔い
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曲がり角を素通りし辿り着く姉の家 生き方にも多様性
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幸せに酔いしれている 金木犀の香りに包まれてるみたい
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先頭車両より綺麗な景色を見ることになるだろう 天国
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振り向けば後ろの席に君がいていつでも話せることが仕合せしあわせ
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細々とした感情を書き留めて 歌にするのはとても楽しい
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辞書曰く死罪を逃れた手枷の象形文字を名に冠す我
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寒いねと些細な事でも言えるほど貴方の近くに立ってみたくて
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心臓が静かに暴れるこんなに貴方の声が聞きたくなって
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自覚とは こうも苦しいものなのか 壊れてしまいたいと思うほど
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心ゆく 行方も知らぬ ふるさとの 古きは西木 愛は知らねど
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もう二度と 私に優しくしないでね 無駄な期待はしたくないんだ
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寒いだけで貴女と組んだ腕の間のあのぬくもりを思い出すのだ
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あの、花を、買いたくて、その、冷ややかな店主の眼差しにて敗走
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いつか一つ、他人を殺せる歌を一つ、作って俺は形見に死なむ
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かの月に愁ひしづめたる かの男の愁ひ滲みしてかかる雲なり
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ねぇ、ダーリン? ラヴ・ソングとか歌う頭蓋を砕いてまわる旅にでようよ!
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「夏雲に別れた人を重ねた」とか、くだらない歌ばかり造るものだね
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世のなかを語れるほど大人じゃないけどさ、この怨ましさは一生ものだね
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コンビニの袋を下げて友来たる 調子はどう?と笑顔まぶしく
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自分が欲しい言葉ばかりを人に渡して そのくせ誰にも頼れなくて
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ふんわりと抱いていました。あの人のイマージュだけを ぽつねんとして
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久方の短歌に触るるこの頭 熱さを帯びてフル回転して
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商店街われ自転車で買い物す観光客の間すり抜け
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もみ袋 開けたら虫が 大発生 慌てて日干し 一日仕事
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