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深夜二時、低く唸る冷蔵庫。鼓動が共鳴して平行線。
7
晩ごはん カレーはできた それなのに ライスがなくて 途方にくれる
11
リビングでくつろぐ姿 マナティも 岩場で休み見間違われた/人魚
4
新品の手提げに刺し子 六年後ボロボロなるかと 一針一針
5
吐く息が 吸う息よりも長くって いったい何を吐いてんだろな
15
深海の静けさに沈められたなら 私はきっと生きていけるのに
5
引き摺られコンポの
C
D
オンすれば「私は今日まで生きてみました」
8
ホタルイカ 波打ち際に 集まりて 青白い光に 染まる浜
20
黄金比崩れゆく
現代
(
いま
)
に嘆いてるわたしの声は小箱から流れて
4
手遅れとただ諦めてしまうより それでもこれが始まりとして
6
一粒と 私が思っているうちに もろこしおかきは 三粒消える
6
渡り鳥 小さき翼 携えて 大空を飛ぶ
逞
(
たくま
)
しさ見ゆ
25
笑ってる時間猫とのふれあいはどうやら呆けに効果あるらし/ひさかた乃様へ
11
思いつきボヤキも愚痴も七五調万に一つは歌になれよと
13
ウケまくりツボにハマってさあ大変 笑う時間は無駄じゃないよね/のぎしり様へ
12
こんなにも感性の似た人いると嬉しかったり可笑しかったり
17
充分に時間を無駄に費やした今更焦るべきであろうか
13
気がつけば 還暦すぐそこ 教え子が 自分の子どもを連れてきており
14
木蓮の花が茶色く散っている白のニットがもう暑い春
11
存在はほつれた糸の断片と化してをさまるデータセンター
7
おひざはね
あんしん
(
安心
)
できる ばしょなのよ こねこモードで まったりするの
18
ででっぽー冷たい風に山鳩の鳴く声聞けば不吉な記憶
12
「希望」の花言葉持つレンギョウのまぶしきことよ氷雨降る日も
24
人生もリセマラできりゃ良いのにな ハズレ家庭もボタンひとつで
5
桜木の並木に降るる花吹雪古い団地を淡く抱いて
38
ぼっとしてなにげに思う今僕は放心してる最中じゃない?
9
冴返る春に負けじと 花びらは
萼
(
がく
)
に
留
(
とど
)
まる 散らぬようにと
21
閉じてるとわからないけど猫の口
欠伸
(
あくび
)
はでかいプレデターだな
11
自らも 他人も裁くな 無駄なこと 神がすべてを ご存じだから
6
川岸の桜がヒラと舞い落ちる四十九日は来週だった
9
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