どうしてもどこかにいるしかない人の一人一人がひく長い影
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影に付く 君の本性 暴き出す 君の仮面は ガラスの仮面
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いつだって かわいい方を えらぶだけ ゆめみるピンク 空飛ぶくじら
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自宅前バイバイしたらその途端テレビ電話が無限に続く
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壊れない程度に丈夫なこの心 ガラスの様ならもっと楽かも
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天神さまの誕生祝う夏まつり 千本ろうそく池面に揺れて
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幸せという字は手枷の形から出来た われてみたい夜がある
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夜が明ける 空の黎明 紫に 蓮咲く頃 はや目を覚ます
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軒下で いつも揺れてる 風鈴に 夏の訪れを 知らせるそよ風
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風鈴の 風の音に 包まれて リンリンリンと かろやかな音
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びっちりと詰まった種を穿ほじり出す 栗鼠りすに分けたし日向葵ひゅうがあおい
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炎天下 どうしてそんな走れるの? あたしが忘れた筆箱届けに
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午後三時子供の視線イメージし 本日二度目ラジオ体操
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オフショルの肩がまぶしい隙間へと あなたを焦がす光になりたい
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過去背負い いくつの山を 超えただろうか ひとりの時が 楽しくなるまで
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夜明け前時間早めて納品へ 今日から始まるラジオ体操
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初心者は心が和むいとまなし マシュマロ落とし焚火の祭り
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インスタやブログに映える今時のドームテントに 蛙飛び込む
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トンネルを抜けると他県未踏の地 馴染の山の裏の顔知る
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植物に 愛情注ぎ 水注ぎ 満足すれば 終わりも近い
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一日は 昨日も今日も 同じだが 明日は違う ただの要望
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初ラジオ いい子がいると 妻が言う 希望の力 明日の世代
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もうすでに 日は傾きて 夜を待つ 人生はまだ 終わる能わず
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魂の 痛みを背負い 号泣し 君との別れ 誰も知らせず
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もう行くの 今来たばかり 人生は 追っても去りぬ 他人との出会い
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痛みあり 愛に飢えたる 野良犬は 彷徨い歩き 遠吠えをする
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一匙の スプーンで愛情 注ぎては 誰も気づかず すぐ立ち去りぬ
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もう行くの 多くの人と すれ違い 言葉交わして 心残りて
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さよならは いつも突然 やって来る 覚悟あっての 他人との出会い
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素麺そうめん蜜柑みかん入れにし幼少期 今は薬味と天麩羅の日々
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