朝日から暑さ感じる初夏、始発は満席でもクーラー効いてて快適
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同じ曲をピアノで一年弾き続け今や楽譜の折り目はよれよれ
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普段なら 孤独を嘆く この時間 今日は賑わい 鳥までも鳴く
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ハッとして歌うのやめて窓閉める 隣の車はそっと目そらす
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前世では月とわたしは友だちで宇宙の終わりを祈ったりした
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捨ててある 空き缶どれも ストロング しらふが辛い 気持ちはわかる
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眠れない「夜間工事」の機械音 反射する電気ライトでさらに眠れず
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病気なら きっと治せるかもしれない されど病名から逃げている日々
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手と足が 痺れてどうにも動けない 頭も重い 胸が苦しい
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死にたいと 普通は思わないらしい ならばどうして 私はこんなに
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蝦夷梅雨の季節でしょうかあの人のお名前忘れ紫陽花をみる
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何故でしょう どんな言葉を 並べても 君讃えるに 足りないのです
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端役でもない人生だ 誰も見てないならきっと自由にやれる
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主役だと思ってパーティーに来て端役でさえなかったような青春
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「おやすみ」が来るわけじゃない分かってる だけど眠れなくって もう初夏
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本当は絶食するのが楽だけど家族が居ればそれもちょっとね
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保護費では私サイズで買えぬもの有り過ぎるか痩せるべきだな
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明日もまた客人のため焼くでしょうシフォンケーキは財布に優しい
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持ち物を大切にするをモットーにこの体脂肪貯めておきます
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買うことは無かったブロッコリースプラウト痩せるらしいよカズの番組
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あわよくば君に捧げた花束を 地面に植えて永遠が欲しい
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どこまでも 全ては2択 皆僕を名前で呼んだ それに安堵
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お願いです夜よ どこにも行かないで こんな私を独りにしないで
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パエリアは生米、貝にブロッコリー「こんな洒落てるママを愛して」
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自動ドア開かないからって両手挙げ 煙になって入ってみたく
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肉球を 広げ安らぐ 白猫は 夏布団で 喉鳴らしたる
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クーラーを初めてつけた部屋干しの隙間に夏のにおい燻る
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やっぱりさ 声たて笑う毎日をくれていたのは君だったんだ
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元気だよ。でも、ずいぶんと声を上げ笑っていないな。そんなもんだね。
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死のうかと眺めた明けの薄闇が 瑠璃に変わる世界で生きる
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