「おはよう」に続く会話は「暑いよねー」 合言葉になる職場の溜まり場
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この心臓の屈折に虹があると信じて生きてゆく光の下
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3歳の芦田愛菜まなちゃん観ながらパンを食む やっぱすげーなこの子は天才
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復調の兆し叶った初安打二人明日も勝ちに貢献
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中休みダルい体で起きられず 布団の中でいいね❤️をポチり
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前髪を数ミリ短く切ったこと 気づいてくれるか鈍感な恋人きみ
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今なれば 素直に入る言の葉も 聞かず放ほおった青き日もあり
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片すみに ミヤコワスレの 花の群れ 苦かったきず 染みる紫
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鶯の声に振り向き探すとき 小さき悲しみ春の名残の
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ゴミ出しのボランティア先お一人の 女性にもらうあめ玉一つ
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カーテンを揺らして風の入る音 朝の始まり今日も生きてた
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シャボン玉かぼちゃの赤ちゃん連れてった燕が空を切り裂いた日に
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ベランダにクロームブックを持ち出して想を練る我は令和の歌詠み
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あなたにもらった塩サイダー飴を歯で砕いてはシーツに沈む
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結婚するというメッセージが頭を溶かして泳ぐ海の底
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冷蔵庫 泳ぐ私は あなたへ紡ぐ手紙 くしゃくしゃにして
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幸せになってねと君が言う幸せとは僕の地獄でもあり
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終わりは必然なこと、観測のできない人生があること 世の常
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セピア色 知らずに生きてた僕だった あなたがいない世界の色だ
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墓参り 答え合わせができません この束の中に好きな花ある?
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サンダルで進む足取り軽やかに 覗くペディキュアあなたへ直進
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あたらしく心が動く音がして むかしの恋がふっと舞いゆく
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褒められて浮かれたように底上がるシフォンに込めるカルダモンの魔法 (カルダモン様へ)
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寒さならしのぐ事など容易くて暑さ逃れる手段の限界
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スリッパに足あわせてるサイズちげーちがいすぎ 
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二歳児よ言葉の世界飛び出して恋のうた詩を幾年歌う
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知らないよ私のせいにしないでよ貴方の不幸は貴方だけのもの
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寝る時に 楽しかったと 思える日 明日、明後日あさって 毎日続け
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あと少し 迎えに行くか 見送るか 今日の終わりは 明日の始まり
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昼にに 詠み人集う Utakataは 言葉のシャワー 流星のよう
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