味の濃い 140字の君の世界 誰かが描いたアイコンと脳
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桃色の霧とリボンで目隠して盲目の君に届かない文ふみ
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愛してるその一言を言わないで去ってゆくのも愛かもしれない
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美少女と小鳥は餌をやらなけりゃすぐ死ぬんだと飼ってわかった
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陽だまりの特等席を定位置に老猫まどろむ耳を立てつつ
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最後まで残った手札のジョーカーが泣いているのを見てしまった
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歩道脇車停らぬ渡られぬ「うちらに魅力ないから?」と友
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憂鬱な 心の奥の 桜花 散りゆく様は 去年のままだ
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「完璧じゃないものが好き」そう言うと寂しく帰った空飛ぶお椀
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女の子は一人だとすぐしんでしまう 鯉のように群がらなきゃだめ
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混ざりあう感情もどこか穏やかでパステルカラーが溶ける夕空
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清教徒革命というくちびるの動きだけでも覚えていたい
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人生も方向音痴な我の為ナビが理想へ案内あないせぬものか
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足元に見向きもしないひとだった 窓辺のすみれ誰が挿したの
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標識の父子おやこのように手を繋ぎ夕焼けゆやけにあなたと歩きたかった
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黒踏めば良い知らせ来ない気がして大股歩きの横断歩道
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みずからを発熱させて咲くという座禅草から目覚める水辺
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宛先はアルファベットの五ー六番その間にて暮らしています
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「ずっこい」と言われないため裏庭でずっこいことを色々やった
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微睡みに 溺れ頭を 振ってみても もう消えてしまう ことはないから
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もしきみが 苦手な香りじゃなかったら 梅の花を見に行きませんか
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願いたい 君の幸せ思えども こころの中は 黒く渦巻く
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隣には 俺がいらない現実に 気持ちの波に のまれて沈む
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あの丘の東に四つ葉のクローバーいっぱいあるのは秘密にしとく
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うなずいてくれたら愛す アイスティーにミルクを溶かしてあげようね
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喧しきバイク2台が過ぎゆけりマフラーと云ふは消音だろう
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花びらが歩道の上に吹き上がる 自動車は走り去り
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朝焼けを背景として港湾のクレーン群の鉄の静もり
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人魂にあらず夜空を流るるはビニールにして家屋を超えぬ
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常套句 自動再生 高性能 あなたが愛する かわいいまぼろし
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