民宿のブーゲンビリアたなびいて肌湿らせる潮風の町
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上手じょうず老君ろうくんばかりの 現実げんじつに アニメのような いろどり
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平和へいわいの天主堂てんしゅどうかねとおシオンZionやままでひびくか
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ヒットラーも 嫉妬しっとえた パリのまち平和へいわまつり聖火せいかとも
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虚飾きょしょく五輪ごりん鍍金メッキちるとも 選手せんしゅたちの かがやえず
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盆となり 近所のお宅に 県外ナンバー 暦どおりの 通勤路
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CoCo壱はハウスの子会社 昭和のママの香 安定の味
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CoCo壱は加里界のグリニッジ 百家争鳴に標準を示す(まずは基本へ)
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せわしない夏に座礁し物置で花火セットが干からびてゆく
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盂蘭盆会 ヒンドゥの祭り倭の国へ ゴータマ・ブッダの付録で来たる
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猫 という文字のかわいさ みみ からだ ゆれてる尻尾 ミャウのひと声
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海に寄す 日の出に手紙を渡すから日の入りの色でお返事ください
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名ばかりと見くびってたけど早朝に君を感じた ごめんね立秋
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サンセットの瞬間でも「帰ろうよ」小さき君はすでに美しい
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応えないままの優しさがあるならば問わない優しさを贈ろう
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赤紫蘇の 香り漂う 庭先で トンボ眼で追う 秋の風かな
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あの日から母はいつでも傍に居る 私の頭上右斜め上
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親と子が 孫とひ孫の顔になり ひいじいちゃんの思い出話
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23:47じゅういちじよんじゅうななふん すりおろしトマトジュースで休日とする
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「大丈夫、大丈夫」だと笑ってたあの人の目が揺れていたこと
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苦しいを訴えることしないので平気なことに日々なっている
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平凡な一日でした日めくりがめくられるよう散るチューリップ
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もゆる色 鬼灯(ほおずき)に母閉じ込めて 「お帰りなさい」 両手で包む
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焼き鳥の皮は モニョより カリカリが 吾の好みなり 朋友とももまた然り
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オオタニも2ラン打ちて お帰りベッツ祝砲あげる
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チビ猫も じょうぜつ饒舌になる ときもある おとうちゃんが おといれいったとき(とか)
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「おなかすいた」「かまってちょうだい」「ふあんなの」ちま猫ちゃんの「ニャーン」はどれかな
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スクワット 膝を痛めて やめちゃって 運動不足に拍車がかかり
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カレンダー息子の帰宅☆(星)印近づくごとに嬉しさ募る
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百均のらぎつ灯るともミニライト今年もくかと確かめてみる /お盆準備
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