息子キミ帰るリビングテーブルごちゃごちゃで そうだこいつは散らかし魔だった
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平日の午後のドラマの再放送若き日の推し俳優眩し!
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イヤホンで視線とノイズ消している音の向こうの静寂を聴く
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増えていく「世代じゃないか」使用率 こうして僕はジジイになるのか
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すぼまった色とりどりの翼から私だけの透明を掴む
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サボテンを枯らし駱駝をたおす熱アトモスフィアは灼き付いている
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うまくいけ! 私の視線追う君の横顔見たくて見つめる窓
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あの頃の声にならない言葉たち夜の静寂しじまの星屑となり
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紫の舌見せるきみ手に持った巨峰のアイス二滴したたる
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仕事終え歩く 酷熱のアスファルト スニーカーにしときゃ良かった
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そんにょるときんぺージョンぷー暴れん坊下から数え一等賞は?
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戦争と、値上がり、不景気、病原菌、プーとジョンにはついて行けない
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今日からは 飛び飛びに一泊、二泊とか 検査のあとは予定がよめない>私
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暑さピーク 涼しい病院に居るならば 熱中症にはならぬと解釈
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入院する母を病棟で見送りて 猫タヌの留守番水皿、購入
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ロウソクに 火灯さずとも 溶けてゆく 暑さの中で 生きている夏
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「は」にするか、「が」にしようかと悩み抜く 詠む我だけの密かなこだわり
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校庭の夏の日射しを受けながら防球ネットに昼顔ゆれる
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あたたかいカーテン越しにわかる熱遮光と遮熱別物なのね
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小用は にどにいちどは ながさずに あさゆうにどの にわに水撒く
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にちぎんは 株かいささえ 株価には 実体経済 反映しない /アベノミクスの継続
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さみしげな わが猫の姿に手を振りて 帰ってくるよと 何度も言ひたり
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無機質な ビルの群れを 照りつける 夏の太陽 世界を浄化して
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ウクライナ 平和を叫ぶ 歌姫の 世界の視聴 四億回に
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真夜中に 息子ら盛り上がる 家族LINE 朝から 一日ひとひの元気をもらい
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終わらない雨はないとの歌もあり いつかは虹が架かる日が来る
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ふと買った二千円ほどの涼しげな ブラウスを着倒し 酷暑のりきる
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怪獣を恐れよ!世界は案外に不平不満は通じないんだと
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エーテルの 満つるところぞ 世にしあらば 疾き鼓動すら いまし知らまし
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あとは寝るしかなくなって倒れ込むときだけにほどける結び目だ
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