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息子
(
キミ
)
帰るリビングテーブルごちゃごちゃで そうだこいつは散らかし魔だった
7
平日の午後のドラマの再放送若き日の推し俳優眩し!
9
イヤホンで視線とノイズ消している音の向こうの静寂を聴く
20
増えていく「世代じゃないか」使用率 こうして僕はジジイになるのか
7
窄
(
すぼ
)
まった色とりどりの翼から私だけの透明を掴む
5
サボテンを枯らし駱駝を
斃
(
たお
)
す熱アトモスフィアは灼き付いている
6
うまくいけ! 私の視線追う君の横顔見たくて見つめる窓
4
あの頃の声にならない言葉たち夜の
静寂
(
しじま
)
の星屑となり
10
紫の舌見せるきみ手に持った巨峰のアイス二滴したたる
25
仕事終え歩く 酷熱のアスファルト スニーカーにしときゃ良かった
7
そんにょるときんぺージョンぷー暴れん坊下から数え一等賞は?
4
戦争と、値上がり、不景気、病原菌、プーとジョンにはついて行けない
5
今日からは 飛び飛びに一泊、二泊とか 検査のあとは予定がよめない>私
4
暑さピーク 涼しい病院に居るならば 熱中症にはならぬと解釈
7
入院する母を病棟で見送りて 猫
(
タヌ
)
の留守番水皿、購入
4
ロウソクに 火灯さずとも 溶けてゆく 暑さの中で 生きている夏
8
「は」にするか、「が」にしようかと悩み抜く 詠む我だけの密かなこだわり
18
校庭の夏の日射しを受けながら防球ネットに昼顔ゆれる
10
あたたかいカーテン越しにわかる熱遮光と遮熱別物なのね
6
小用は にどにいちどは ながさずに あさゆうにどの にわに水撒く
5
にちぎんは 株かいささえ 株価には 実体経済 反映しない /アベノミクスの継続
5
さみしげな わが猫
(
こ
)
の姿に手を振りて 帰ってくるよと 何度も言ひたり
7
無機質な ビルの群れを 照りつける 夏の太陽 世界を浄化して
10
ウクライナ 平和を叫ぶ 歌姫の 世界の視聴 四億回に
2
真夜中に
息子
(
こ
)
ら盛り上がる 家族LINE 朝から
一日
(
ひとひ
)
の元気をもらい
12
終わらない雨はないとの歌もあり いつかは虹が架かる日が来る
8
ふと買った二千円ほどの涼しげな ブラウスを着倒し 酷暑のりきる
10
怪獣を恐れよ!世界は案外に不平不満は通じないんだと
3
エーテルの 満つるところぞ 世にしあらば 疾き鼓動すら
汝
(
いまし
)
知らまし
3
あとは寝るしかなくなって倒れ込むときだけにほどける結び目だ
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