風鈴を揺らし過ぎてく初夏の風 みどりあおは遥かに透明
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もう二度と 「好き」は言わない キミが吐く「ごめん」に消され 星に成るから
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キミと引き替えみたいに増えるご縁 私はこれから何処へゆくの
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誰か見て ここにいるんだ、見てくれよ。 四十も過ぎて 1人で歩けぬ
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添い寝して頬のうぶ毛の光る様呼吸する音ミルクのかおり
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元気のもとの『チョコ』と『キミ』これからどちらかだけ我慢するとしたら・・・?
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人なんて どうせ裏切るモノだから 信じぬ方が 孤独という楽
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もうキミが 笑わないのは君といる 俺の眼死んで  生き苦しいから。
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自己評価=いいね数だから伸ばしたいんだ 押してくれよ、なぁ
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笑ってる キミ見て「いいね」出来ないよ 重くて弱い笑わぬ男
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孤独夜を 幾度キミにさ、味あわせ 泣かせた夜を 毎夜数えて
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毎朝にタイムカードを押しながらぼくは社会に参加するんだ
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横文字に訳語が用意されなけりゃその精神は弱くなるよね
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「今度また電話しよう」のメッセージ その九文字で寿命が延びる
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足元にもたれる ねこのぬくもりよ 4日間ほどは堪能できぬ
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この星にいなくなる日の来るまでに 私は生きる悔なき道を
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腰殺す高速バスに揺れながら 1秒1秒君に近づく
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くちびるを突き出したりと悪びれず眠りに落ちる蝶になりたい
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桃熟れて今年の義務を果たすよに届ける先を指折り確かむ
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ひらひらと錦の御旗先立てて行く宮さんは有栖川さん
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夢なのか聖母の白さ忘れずに貫き通す心の闇を
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秀秋めこの期に及んで躊躇うか焦れた家康鉄炮撃ち込む
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旅友と 北の大地に 降り立ちて 共に語らふ 時間尊し
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冷凍のミートソースはあったけどパスタがないからうどんで食べたよ
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りんご飴 甘いと笑う その口は 自然と描いた 紅色くれないいろ
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一千年の 間も息を 忘れずに 貴方のことを 想い続ける
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額縁に無言でおさまるあのひとは僕の知らない顔をしている
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寝巻かも部屋着もわからぬ服だから昨日の夜からずっと着ていた
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うちのインコが好きな言葉はチョコレート うまく言えたら自慢げだった
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キャベツ・卵 使い切ったよ 明後日には 留守にするのだ あとは野となれ(明日はほっともっと!)
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