女房から弔われ方を問われれば ミイラにして部屋に飾れと答ふ
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あわよくば 30代で死にたいと 思う私は17のガキ
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着信や 慣れぬ携帯 切れにけり それにつけても 早期復興
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人気歌さすがと思う、どうすればいいねそんなに貰えるのかな
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ほろほろと綻び始む桜花 しばし待たれよ嵐が通る
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泣くそらを 夜のとばりが 包み込む みた心を 溶かす春雨
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講義室 外より早く夕焼けにまみれるんだよ蜘蛛の巣揺らし
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風に乗り 湿った土の 香り立つ 新芽の息が 行く道に吹く
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見ないふり 君のLINEの行間に 二人の終わり挟まれている
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大谷を巨人の選手は皆見つめ「憧れるのをやめましょう」
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猫のココせつなき声で訴える負けてあげますいつも通りに(思い出)
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耳の穴 笑い袋で塞がせて 何も聞こえなくなるまで待ってて
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自家製の カリカリ梅は 祖母の味 あの頃の味 今も忘れぬ
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第一パン パスコ 買ってる場合じゃない ヤマザキヤマザキヤマザキなのだ
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四年分 ぽっかり抜けた 空間に あなたのくれた 思い出埋めた
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手をつなぐ 離せるようで離せない赤子みたいな力でぎゅっと
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窓の外寒暖差など気にならぬ吾が心身の沈み具合よ
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体調を崩した君を学校に 迎えに行ったリモートワーク
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松島や ああ松島や 松島や 私が詠んだら 手抜きと言われた
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プロ選手も オオタニくんは見たいのね そりゃそうだろな 特に若い選手ひと
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香らない香る気がする香らない、あ、今香った、すんと息する
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お返しがマシュマロだったとしても愛 すでにむつみあう仲であるため
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うららかな 陽射しはいずこ 空は泣き 春の嵐か 慰められず
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田畑を 起こすことなく 草繁る それにつけても 早期復興
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脈を打つ音と雨音相まって 眠りに落ちるひとりリビング
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まっすぐに縫えていないと後戻り なかなか進まぬ刺し子の歩み
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あのころはぼくひとりだとおもってたあさがくるなといのるにんげん
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シュレッダーみたいな顔のハーモニカ吹いて刻んだかなわぬ恋を
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簡単に去らない冬と来ない春押しては引いてせめぎ合う
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春先に コートを羽織る 散歩道 我が愛犬は 裸で遊ぶ
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