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好きな色をつけたいから私はフルカラーベース春夏秋冬
6
アウシュビッツ とめられなかった じんるいは にどくりかえすと 後世につたえ /目の前の大量殺人
11
ねむれない花がどこかで咲いていて夜の風が波のようにさらう
11
いつも聞く 芝居がかった 口癖に 飽きがきたので 夏はおしまい
8
おろしたて ひらひらフリル 身に纏い 私の心に おめかしをする
10
軒端
(
のきば
)
にて
一本
(
ひともと
)
生
(
お
)
へる
芒穂
(
すすきほ
)
の綿毛眩しき霜月の空
9
文末をすぐ過去形にしてしまうこんなところもネガティブなんて
9
隙間から 冷たい光 さす朝に あと五分だけ 温いまどろみ
8
この世には神も仏も居ないけど拾う神ってどこに居ますか?
15
人生に後悔ばかりしています。誰か記憶を消して下さい。
13
百均のラブラブハートに茎が出た。そんなあなたは運の持ち主
7
分蘖を示すウスネオイデスはお湯のシャワーで出逢えた初見
6
一段と老いを進めて講習なるを受く自動車学校
12
攻め団扇「あんなのどう?」と聞く貴方 今日も踊るよ手ノヒラの上
6
またねって また会えるかな 嬉しいね さようならより また会えるよね
6
大好きだと言ってくれるの なんでもする、嫌わないで、と泣くのやめたい
8
この映画ポップコーンは似合わない 食べるタイミングが分からずに
16
神様へ・乗り越えられる試練しか 与えないでねどうぞヨロシク
11
にんじんを短冊切りにしてく指 わたしのなかを暴くしゅくめい
4
ぜったいにまもれない約束はしない ききたいことは噛んで飲み込む
5
不足して友への手紙舞い戻る
10
円分の多すぎた文字
14
意外にも イスラエルって 中国と おんなじような 監視社会 /Pegasusとゆースパイウェア
7
頭に血 座る老人囲む人優しき人の声かけ響く
8
今日もまた錦秋にして夏日なり 百年前と似た気象とか
10
階段を降りればそこに月がいてやさしくほわり出迎えられる
12
想い出の携帯電話
(
ケータイ
)
ずっと残してる 長女猫
(
あのこ
)
の写真をいっぱい撮った
8
動員の どうぐだった あらひとがみ アラーの神も エホバの神も /本質は国家主義
7
こっちを見ないあなたが好きなのだ
4
狐憑き
巫
(
きね
)
つ
調
(
ね
)
つ
筒音
(
つつね
)
聞き寝つき
啄木
(
きつつき
)
来つつ 狐
突
(
つつ
)
きつ (巫女の奏でる心地よい笛の音に狐憑きも眠ってしまい、飛んできたキツツキに突かれても起きない)
2
色付いた時だけ思い出したように名を呼ぶ
紅葉
(
もみじ
)
もう散ってしまう
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