君の飲む姿見てるとひらがなの響きが似合う『みるくこおひい』
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ひさかたぶり りんごシャキッと 甘酸っぱく 恋の味とは こうもあろうか
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ちま猫に「さみしくなったらおいで」と言ひ そのとおり来る なんとも愛らし
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窓にいて羽虫を食べて育つ子を別人と知る驚きの夜
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興味からヤモリの寿命検索す十五 年とはかなりな長寿
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吹き返す天然の風心地よしエアコン使う日々に疲れて
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朝起きて 布団抜け出し 外を見て 御飯食べたか 思い出せない
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アノヒトになりたいんじゃない あんな風生きていきたい愛撒き散らかして
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日本にっぽんの 国土を全部 丸洗い 天が決めたか 遅き台風
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久しぶりに会う旧友会わない時刻とき互いに顔のしわが刻まれる
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あぶはち 蚯蚓みみず毛虫けむし百足むかでへび そしてひる! これらが平気でないと農業は無理
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台風は 人の視界を 惑わすか 落とし物目に 付く朝の道
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母親を施設に預けひと安心 ちょっと読めない台風進路で/(介護)
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早朝の微妙な空気の表現は 「涼しい」ではなく「暑くない」かな?
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デコピン大谷選手のワンちゃんの始球式は夢の絵よ汚れた世界に至福のいやし
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のろのろの十号台風氣が揉める早く日本海に抜けて行け
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ソックスをたった一足洗えれば あなたの今日はきっと百点
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憧れた華やかな灯にうずくまり 君は生まれし町を夢見る
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朝起きてカーテン開ける瞬間がたのしみであり時々ゆううつ
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同僚のオージーレディの去りしあとI miss youと書いては消した
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「図々しい」なんて文句も入れられたコーヒーがいつも妙に美味しい
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励ましは時に重荷となる事を 今さら気付いた父親がいる
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ひんがしの 透きとおる星 月の舟 濁りに慣れた 我があら
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下町の古い小さなアパートでこうせつ唄ったまだ若き日々
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懐かしむ真冬の暗いアパートで毛布にくるまり夢見てた日々
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甦る六畳一間のアパートで仲間ともと過ごした若きあの頃
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本を読みそのポイントを短歌うたに詠む。これぞあたまの養生ならむ
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遅い夏汗ばむ頬にそっと風 秋を探して空を見上げる
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ぜいたくに育つ子猫は煮干し食い頭と骨をそのまま残す
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すみませんリモートワークと偽って実は半日眠ってました
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