目も合わない LINEもこないし もう無理か 脈がなさすぎて死にそうですが
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好きだって だけで罰を 与えすぎ 勘弁してよ 恋の神様
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『好きなんだ』何回言っても 届かない どころか声に 出せやしないの
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倫理の教科書でソクラテスが死んだ コーヒーの氷の溶ける音
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見たいけど怖くて見れず父の背に 隠れて覗く「鬼滅の刃」
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無い春をあるあるあったと消費して振り返っても何も残らず
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一票の意味問いながら名をしるす表記見直し二度三度四度
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お元気ですか、に笑って返事出来ない そんな人よ、どうかお元気で。
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桜待ち 寒戻る頃 蒔いた種 今年も美味うまい 「かぼちゃ」となりて
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自念する虚実の隘路鑑あいろかんがみて生死以外は無起であること
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エキバンの 乾くのを待つ そのあいだ ねこのつけた傷 じっと眺める(のびー、ぷすっ)
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オレンヂの 浴衣纏わむ 四つつ目の このまま乗れたら 楽に死ぬるかな
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世界から隔絶された揺籃ゆりかごで、ホコリと毛布にくるまり死にたい
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帰りの電車で、うたかたを誦じ、うたたねこっくり、しあわせかな
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どこかで 寝付けない声 空に響き 暗い窓覗いて 孤独を甘やかす
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あーあつい、蒸し風呂のごとき、から梅雨、自然のサウナかな
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晴れが来て 濡れた黒色 輝きだす いつまでたっても 記憶は乾かぬ
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遅過ぎた それでも気付かぬよりはいい 今から残りを生き直すだけ
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雑草ざっそうと いたたねかな どっちだろ 見分みわけつくまで ともに水やり
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日に焼けた素肌をなぞり楽になる引きこもりではないんだ私
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今年はねアイス手作りしています初めてのことあると幸せ
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大胆に言わせてもらえば昭和とは「せんだみつおがウケてた時代」
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夏らしく短く切ったおかっぱはまるいおでこと笑顔が見える
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たまでいい吾子のこぼした飲み物を拭かなくていい一日が欲しい
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おひるねの布団三つ折り内側に二年目で知る登園マナー
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キミってさ、「快速」を待つ私の手 グッと握って「普通」に乗る人
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雨の日は君が心配 砂糖菓子みたいに溶けてしまわないでね
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無機質の 水も揺るがぬ水槽に メダカの幼魚今朝生まれ出づ
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世界中、青色で塗ろう みんな友達だ地球だ 宇宙じゃないけど
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右向け左 ふらふら バランス取れてた、のに、右右右右右右 ぐるぐる
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