秋空と古城見上ぐる花野にて その時代室町に秋桜あらねど
28
秋の夜に 分厚い雲に 阻まれて 姿を見せず スーパームーン
17
秋深し冷える朝方布団にて足で毛布を手繰り寄せ寝る
19
年寄りの冷や水だよの自覚ありされど六十まだ若い気の恋/今日の恋歌②
7
まだ見ぬ浜辺の バラバラ死体 風荒び ごろりと転がるのは 目玉
4
反対の崖をを登った我が息子 素質はあるがアホかも知れん
7
ダボダボに着るが流行りのファッションか買ったパーカーおかしな見栄え
12
あの人の似顔絵を描く丑三つにドキドキ止まずペンも進まず/今日の恋歌①
7
美しき「月」の「光」と書く「胱」が「膀胱」以外使い道なしとは
13
ああそうね忘れてましたすみません そのまま君も忘れてくれよ
4
本棚の裏に落ちてた栞には何を挟んでいたんだろうか
8
夢だった口づけと見たまぼろしはきっと私のかんちがいです。
12
好きだって知られてるけど好きだとは告げられぬままそよ風のキス
11
天気予報見てないけれど木原さん、月を見ました。お礼したくて
12
私等にスーパームーンは見えぬもの。ゴミ出しに出た吾を抱く月
19
みずかきが ついてるらしい あのかたは 千手かんのん 円月殺法(古W)
12
知り合いに バレた気まずさ押し付けて  燃え滓  灰皿  無様に笑う
8
どうせなら恋愛くらいしておけば時戻れども青に縁なし
8
煙と共に 見上げた満月の向きさえ わからないまま 管を巻いてる
5
終電近く、まだ混んでるが、飲みつかれて帰路につく
5
蝉の声を聞くたびに架空の九十九里浜をよぎるよしこさん
5
みほとけの てのひらはイヤと なきだせど つながれている クモの糸にて
36
白髪か薄髪なのかの曖昧な分け目をつける朝 秋すすむ
11
クールバブそろそろさよならしたいかな 今年の夏バテ もうおわりたい>こちらも29
23
訃報聞き思い出すのはあの映画 お茶目で可愛い落武者の幽霊
8
巨星墜つ 西田翁にしやん往きし その晩に 置き土産なる 秋満月あきみつき照り 
13
今はもういつもの日常取り戻す きっと貴方もそうしているね
16
ドングリを 抱えて歩いたあの秋よ 六年生はまるで大人で
12
波の音 黄金色に 縁取られた あなたの鼻梁に 砂と消えたい
6
風呂が沸く時間がだんだん長くなる秋が本当に深まってるのか
9