四十路入り金ちらつけば奪うこと津波のようにさらって行った
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三十路入り愛とは金で買うを知り使い捨てだと言う事も知る
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浪費癖私の場合治らない 心元気の源だから
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親友と1日遊び満たされた 来週もまた会えるの嬉し
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「渾身の」という言葉が浮かび来る 命を削るみたいに歌う
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宣誓マニフェスト!当選したならこの地球ほしを犬花猫だけにしてしまいます
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全てを呪う言葉を叫び全てを燃やして死んでしまいたい
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浴槽に溶けたなみだはな水が下水を通りて海へつながる
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この怒り痛み悲しみ憎しみも じきに忘れる? 春思ふ我
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十年後、誰かの隣、少し顔がまるくなってるあなたがわらう。
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髪を切る周期が乱れつつあってそれでも僕は僕でいなくちゃ
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去る日には 友の見送り 有難く サヨナラ越後 また来るからね
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バーなんて寄れたらカッコいいかもね 思いつつ帰途 飲み会帰り
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かき揚げのエビの目ぱくりと口に消え人の視線もこうできないのか
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いにしえの 人々も皆 祈りけり 世の安寧あんねいと 自然の恵み
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妙薬で生きる悪夢から目を反らす舌の火傷と天ぷら定食
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抱いていた秘密も全部吐き出してまっさらになった胸で踊ろう
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さみしくてつまらない夜飲む酒は小説のなかの阿片のようで
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派手髪が色褪せたよなパステルで描く地球の朝が始まる
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ご飯食べ洗濯干して荷物出し今日も一生懸命生きたな
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ペンギンが泳ぐトンネル示しても片手間の君「へえおいしそう」
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考える私の方が悪いのかそうじゃないよね間違ってるよ
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行方なら知りたくないわもういいのぽっかり空いた穴は埋まらず
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老犬は一生懸命生きている 介護しながら癒される日々
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穫れたてのきゅうりとビールと楽しめる幸せがある梅雨の晴れ間よ
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久々に 雲間あらわる 白光びゃっこう  我 旧暦好きか? 今夜三日月
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はたとせを死生降り積みリタルダンド 風の神々彼女は此処に
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ただ一つ単身時代の習慣で ハンカチYシャツ火熨斗ひのしする俺
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「社としてはやってます」感丸出しの ストレスチェックに鼻白む俺
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新しき厄除け粽の笹の香にこの一年ひととせの平穏願う /祇園前祭さきまつり
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