青きインク薄きより濃きへ染め上ぐる天つなる空の一枚の夢
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ろごろごと喉鳴らす音にはこぶし効きいぶし銀なる老境の猫
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冴ゆる刃に身を晒しゆく冬野菜まな板の上にニルヴァーナあり
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木漏れ日に愛をささやき手をつなぎ歩くぼくらはリビングデッド
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やりたさは あるができずにうずくまり ついにやりたくなくなってきた
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銀杏ふる小径を走りぬけてゆくライオンのぼうし黄金に消ゆる
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うつすらと花いろに白き波を引きみづゑに解くる西風の空
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銀いろの合はせ鏡のそのなかの夢とうつつの隧道ずいだうつづく
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その度に記号化された存在をどう脱するか 人に「なる」には
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愛ほしき気持ちを半ぶん飛ばしくるセミコロン;笑まひ)ウインクをする ;)
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惜しきこと伝ふる最短書簡なるコロン:スラッシュ/残念無念 :/
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点ふたつコロン:と飛ばし閉じかつこ)忠実まめなる私信のさいごに添ふる :)
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‪言葉とかなかったあの日に戻って僕たちが哀れに見えた日に‬
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教室に数十人の人たちを閉じ込め縛る 暴力的だ
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ラジオより流るるハモニカ週末のスローテンポを遠退とほそけてゆく
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冴ゆる雨に打たれもみづる南天の葉に虹の綾 摑む能はず
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すでに街はもみの緑に神聖なる赤を着飾り孤独を待ちぬ
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ひとりのサッシにひとつ熊毛虫もこもこもこと生き急ぎたる
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世継榾よつぎほだほのかに揺れて『████』なる暦は見えぬ落とし子を待つ
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わたつみのいろこの宮に降りそむるときは色かほる有機物デトリタスたち
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君と僕 間に降り積もったのは 言葉 言いよどんだとき 記憶
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夜歩く知らない街は喧騒に膜がかかりて限りが見えず
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右頬のほくろは左頬にあり嘘つき鏡と日日対話する
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初霜の白きを雪と見まがひし雪知らぬ子の初雪の朝
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星と星つながり歌の友となり夕の落書き瞬きそむる
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愚痴も弱音も吐けないで 泣けもできない僕よ 撃ち抜け そこを
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近くまで来たから なんてヴィーナスの造形をした言い訳をする
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色の字の男女の愛をかたどるとふ本質のになにいろ置かむ
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水の星に生まれしさがを宿すゆゑ魚の泪の天空に見ゆ
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みづからを聖母に仕立て眠り落つ無花果の乳房まろく懐きて
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