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野の中のピアノ風に流されてドが弾きたかった葉っぱひとひら
0
せせらぎにツクツクボウシタンドラム奏でる人の足裏
清
(
すが
)
し
1
LEDの光は少し強すぎて閉じた瞼の奥行き深し
1
台風の雨風叩く窓の音コロナの秋がまだ叩いてる
0
この季節 この肌寒さ 空の色 条件揃ってハウリング
0
直青の空に手を伸ばす 明日には君も一歳父母も一歳
1
いまのうち隠しておこう哀しみは夜の暗がりブラックホール
1
金色の蝶はリボンをたずさえてページの森を舞っております
0
歩くほど遠く感じる「あの場所」は本当は無い理想の死に場
0
栞だけいくつもあって人生は一冊の本のはずなのにね
0
雨を待ち晴れを待ってはいつまでも君に会いたい理由を探す
2
気怠さはワクチン接種のせいである誰に聴かせる言い訳でもなく
1
稲刈りで飛んだ花粉でアレルギー 故郷の土地に嫌われた気がして
1
牛乳の白さに恋し見つめてる 君はちっとも照れないね
1
気圧だか湿気か何か知らないがやたらめったら気が滅入ってね
14
眠りたいわけではないがこの脳が眠たがるから眠ってやるか
1
にちじょうに非日常を重ねたらうつくしいからもう目を閉じて
3
鈴虫の歌にあわせて秋風を揺らす尻尾で指揮をする猫
12
呼吸すらためらいもなくうばう手が背中で迷う 雨は夜降る
3
地下鉄の風に髪がなびく時大人になれた気がした東京
6
夜中でも 虫の音って聞こえるんだな 不眠続きの新発見
1
森の奥 沈むあなたに手をのばし 溺死したってかまわなかった
1
旧友と会って交わすはワクチンと明日の天気と白髪の話
1
冷凍のうどんをレンジで温めて冷水で締めて啜って溜息
1
あの頃と変わらぬ君を夢に見て声もかけずに朝日を拝む
1
夏休みに食べたいもの食べ切れず秋刀魚不漁のニュース届く
0
正門で君を待ちたい感情は郵便ポストに化けているのだ
6
見渡せば半袖がありコートもありたった数週四季の盲点
2
生成り色オフホワイトとアイボリーその違いこそ美である気がする
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縛られていると落ち着く人もいてたやすく「解放」などと言えない
2
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